ニュース速報
ワールド

トランプ氏の労働統計局長解任、政権高官が「正しい」と擁護

2025年08月04日(月)07時15分

トランプ米大統領(写真左)による労働省のマッケンターファー労働統計局長の解任に批判が集まる中で、国家経済会議(NEC)のハセット委員長と通商代表部(USTR)のグリア代表がトランプ氏の措置を擁護する発言を行った。8月1日、メリーランド州のアンドルーズ統合基地で撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

Doina Chiacu Jasper Ward

[ワシントン 3日 ロイター] - トランプ米大統領による労働省のマッケンターファー労働統計局長の解任に批判が集まる中で、国家経済会議(NEC)のハセット委員長と通商代表部(USTR)のグリア代表がトランプ氏の措置を擁護する発言を行った。

1日に発表された7月雇用統計で過去2カ月分の雇用者数の伸びが大幅に下方修正されたことを巡り、政治的に操作されたと根拠のない主張をして不満を示したトランプ氏は、マッケンターファー氏の解任を命令。元労働統計局長のウィリアム・ビーチ氏が「統計の信頼が損なわれる。局長が雇用者数を操作するなどあり得ない」と述べるなど各方面から批判が殺到した。

労働省統計局は過去の雇用者数の下方修正について、企業や政府機関から追加的な回答を受け取り、季節要因を再計算した結果だとしている。

こうした中でハセット氏は2日のFOXニュースの番組で、5月と6月の雇用者数が合計で25万8000人も下方修正されたのは重大な懸念要素だと指摘した上で「労働省統計局を真新しい目で見る必要があると思う。状況を刷新できる誰かの目線で」と語り、トランプ氏が新しいトップの起用を求めたのは正しいと強調した。

またグリア氏はCBSテレビの「フェース・ザ・ネーション」で、雇用者数が常に改定されるのは事実だと認めつつも、「時には修正が極端な形になる」と述べ、トランプ氏が雇用統計のあり方を「本当に懸念している」と明かした。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日経平均は続落で寄り付く、米株安や円高嫌気し4万円

ワールド

ハマス「人質に援助提供の用意」、衰弱した男性映像に

ビジネス

豪ブルースコープ、ワイヤラ製鉄所買収へ企業連合結成

ビジネス

アングル:米雇用大幅下方修正と局長解任、データ信頼
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザベス女王の「表情の違い」が大きな話題に
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 5
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 6
    ハムストリングスは「体重」を求めていた...神が「脚…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 9
    すでに日英は事実上の「同盟関係」にある...イギリス…
  • 10
    なぜ今、「エプスタイン事件」が再び注目されたのか.…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 6
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 7
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 8
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 9
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 10
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中