ニュース速報

ワールド

ウクライナ穀物船の保護手続きで合意、国連「輸送増加に期待」

2022年08月09日(火)09時08分

 ロシアとウクライナ、トルコ、国連は8月8日、ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する商船の保護に関する手続きで合意した。写真はウクライナの穀物を積んだトルコ船籍の貨物船。トルコのコジャエリ県で同日撮影(2022年 ロイター/Umit Bektas)

[ロンドン/ニューヨーク 8日 ロイター] - ロシアとウクライナ、トルコ、国連は8日、ウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する商船の保護に関する手続きで合意した。ロイターが確認した文書によると、10カイリの緩衝地帯を設けることなどが盛り込まれた。

ロシアとウクライナは先月、黒海からの穀物輸出再開に向けた合意に国連とトルコの仲介で署名。その後、船会社や保険会社から機雷や船舶への攻撃の恐れのない安全な航行について確約を求める声が上がる中、4者は書面で手続きを打ち出す作業を進めてきた。

国連のデュジャリック報道官は「この取り組みで輸送船が増えることを期待する」と述べた。

4者が合意した商船に関する手続き文書は「当事国はこの取り組みに従事する商船やその他の民間船舶、港湾施設に対するいかなる攻撃も行わない」としている。

具体的には、船舶の監視を担う「共同調整センター(JCC)」が事故防止のため、海上人道回廊を航行する船舶の移動に関する情報をロシア、ウクライナ、トルコの軍と共有する。

船舶が回廊を移動する際には、その周囲を10カイリの緩衝地帯で保護し、軍用の艦艇や航空機、ドローン(無人機)の接近を禁止する。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=円が軟化、介入警戒続く

ビジネス

米国株式市場=横ばい、AI・貴金属関連が高い

ワールド

米航空会社、北東部の暴風雪警報で1000便超欠航

ワールド

ゼレンスキー氏は「私が承認するまで何もできない」=
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    中国、米艦攻撃ミサイル能力を強化 米本土と日本が…
  • 9
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 10
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中