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米上院、対ロ制裁強化法案を修正 成立さらに遅れも

2017年06月30日(金)11時24分

 6月29日、米上院は、対ロシア制裁強化法案について下院共和党指導部から指摘があった手続き上の問題を修正したが、下院では反対の声があるため、成立がさらに遅れる可能性がある。モスクワの空港で4月11日撮影(2017年 ロイター/Maxim Shemetov)

[ワシントン 29日 ロイター] - 米上院は29日、対ロシア制裁強化法案について下院共和党指導部から指摘があった手続き上の問題を修正したが、下院では反対の声があるため、成立がさらに遅れる可能性がある。

同法案は今月15日に上院で可決されたが、下院共和党指導部は歳入に影響する法案は下院で先に提起されなければならないとした憲法の規定に反するとの立場を示したため、成立が遅れていた。

議員の多くはトランプ大統領がドイツで来週開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせてロシアのプーチン大統領と初会談するのを前に、法案を可決し、ロシアに強いメッセージを送ることに期待を示していたが、議会が来週独立記念日に伴い休会となることから、採決はG20の後に先送りされる見通し。

民主党は、トランプ政権が法案の内容に懸念を示していることから、下院共和党がトランプ氏の喜ばせようと廃案を狙っていると批判。下院共和党指導部は手続き上の問題だけが反対の理由と主張している。

一部の下院共和党議員は、法案の米企業への影響を見極めたいなどとして判断を留保している。

ライアン下院議長の報道官は「下院に送付されれば、審議すると議長は明言している」と述べた。

ロイター
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