ECB利下げ判断は時期尚早、データ見極めが重要=オーストリア中銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのコッハー・オーストリア中銀総裁は3日、次回12月に開かれる理事会までの経済データの推移を見守ることがECBにとって最善の政策だとし、ECBがどちらの方向に傾くか判断するのは時期尚早との見解を示した。写真は9月、ウィーンで撮影(2025年 ロイター/Lisa Leutner)
[ウィーン 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのコッハー・オーストリア中銀総裁は3日、次回12月に開かれる理事会までの経済データの推移を見守ることがECBにとって最善の政策だとし、ECBがどちらの方向に傾くか判断するのは時期尚早との見解を示した。
コッハー氏は記者団に対し、インフレ率はほぼ目標水準にあることから、ECBは現在、余裕をもって金融政策運営を行える状況にあると言及。ただ、顕在化したり悪化したりしていないとしても、リスクは依然として高いとの見方も示した。
また、12月の利下げを巡って、理事会メンバーの間で意見が分かれていると指摘。その上で、現時点で政策金利は中立的な領域にあるというのが自身の見解だとした。





