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ユンケル欧州委員長、6月ロシア訪問へ 経済フォーラムに出席

2016年05月31日(火)00時08分

 5月30日、欧州委員会のユンケル委員長(写真)は、ロシア政府から来月のサンクトペテルブルク国際経済フォーラムに招待されたことについて、受け入れを決めた。5日撮影(2016年 ロイター/Max Rossi)

[ブリュッセル 30日 ロイター] - 欧州連合(EU)が対ロシア制裁延長の是非を検討する中、欧州委員会のユンケル委員長は来月ロシアを訪問し、プーチン大統領と顔を合わせる。当局者が明らかにした。

ロシア政府から招待を受けたサンクトペテルブルク国際経済フォーラムへの出席を決めた。欧州委の報道官によると、6月16日の出席を予定している。ユンケル氏の訪ロは欧州委員長就任後初めて。

シナス報道官は、ユンケル委員長は経済フォーラムでプーチン大統領と会うが、これとは別に直接会談があるかどうかについては明言を避けた。

また今回の訪問について「ロシア指導部らに対し、現在の欧ロ関係に関するEUの考えを伝える機会となる」と説明。EUの対ロシア制裁政策とは矛盾しないとし、「対ロ制裁の期間は、ロシアによるミンスク停戦合意の完全履行とウクライナの主権尊重に左右される」とした。

ロシア側もユンケル委員長の訪ロを歓迎しているが、事態が大きく進展する公算は小さいとみられている。

ロシア政府のペスコフ報道官は、今回の訪問で最も明るい材料は「意見が依然異なるこれらの問題について、合意に向けた対話の用意と意欲を示すことだ」と述べた。

EUは6月28━29日開催の首脳会議で、対ロシア制裁について決定する予定。

*内容を追加しました。

ロイター
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