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米TPP関連法案の早期可決を期待=菅官房長官

2015年06月15日(月)08時37分

 6月13日、菅官房長官は成長戦略ではTPPが最重要だとして、米貿易調整支援(TAA)法案が再採決で「一日も早く可決されることを期待する」と強調。写真は1月撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 13日 ロイター] - 菅義偉官房長官は13日、都内で講演し、アベノミクスの第三の矢である成長戦略では環太平洋連携協定(TPP)が最重要だとして、TPP合意に必要な米貿易調整支援(TAA)法案が再採決で「一日も早く可決されることを期待する」と強調した。

官房長官は、アベノミクスは「第一(金融緩和)と第二(財政出動など)の矢ばかりと言われるが、(矢の飛ぶ高度が)高くて、(飛距離が)遠く、滞空時間が長いTPPこそが、第三の矢で一番重要と言ってきた」と述べた。

米下院は12日、TPP締結によって職を失う労働者を支援するTAA法案を反対302・賛成126で否決。通商交渉で大統領に強力な権限を付与する貿易促進権限(TPA)法案は、その直後に採決が行われ、賛成219・反対211と賛成が反対をわずかに上回ったが、TPA法案の可決にはTAA法案の可決が必要となるため、TPA法案も下院を通過できなかった。

一方、同長官は、安保法制についても「日本を取り巻く安全保障環境が極めて厳しい中、丁寧に説明し理解を求め、今度の国会で何としても成立させたい」と言及。沖縄・普天間基地の辺野古移設は、「国民の安全・平和な暮らしを守る唯一の解決策。粘り強く説明し、前に進めていきたい」とした。また「色々な問題が次から次へと押し寄せてくるが、政権の基本姿勢は崩すことができない」とも述べた。

*写真を差し替えて再送します。

(竹本能文)

ロイター
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