NY外為市場=ドル上昇、トランプ氏演説受け「有事の買い」再燃
ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇した。トランプ米大統領が1日夜に行った国民向けの演説でイランに対する軍事攻撃の終結時期について明確な見通しを示さなかったことを受け、「有事のドル買い」が再燃した。(2026年 ロイター//Dado Ruvic)
[ニューヨーク 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し上昇した。トランプ米大統領が1日夜に行った国民向けの演説でイランに対する軍事攻撃の終結時期について明確な見通しを示さなかったことを受け、「有事のドル買い」が再燃した。
トランプ氏は演説で、イランの海軍と空軍を壊滅させ、弾道ミサイル・核開発計画を無力化したと主張し「中核的な戦略目標」はほぼ達成されつつあると指摘。同時に、向こう2─3週間で激しい攻撃を実施するとし、イランを「石器時代に戻す」とも述べた。
中東での交戦は短期的に収束するとの観測が遠のいたことで、スイスフランや円など、ドルと並んで「安全資産」と見なされる通貨に対してもドルは上昇。
終盤の取引でドル/円は0.5%高の159.57円。政府・日銀による円買い為替介入への警戒感が高まる160円に再び接近した。
ドル/スイスフランは0.6%高の0.799フラン。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場戦略責任者、マーク・チャンドラー氏は「中東での交戦は近く終結する可能性があるとの楽観的な見方がここ数日出ていたが、昨晩のトランプ大統領の演説で、言ってみれば肩透かしを食らった」と指摘。「トランプ氏の発言には目新しさはなく、期待をつなぐような材料は何もなかった。つまり、戦争が早期に終わると考えるならリスク資産を買い、早期に終わらないと考えるならリスク資産を売るということだ」と述べた。
スコシアバンクのショーン・オズボーン氏率いるアナリストチームは「トランプ氏が演説で、向こう2─3週間に攻撃を激化させるとしたほか、合意に至らなければイランの発電所を攻撃する可能性にも言及したことで、市場の懸念は一段と強まった」と指摘。「市場の反応は素早く、多くの主要10通貨(G10)の週初からの上昇分がほぼ帳消しになった」とした。
終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.45%安の1.1536ドル。英ポンド/ドルは0.63%安の1.3222ドル。
主要通貨に対するドル指数 は0.46%高の100.02。
ドル/円 NY午後4時 159.66/159.67
始値 159.68
高値 159.74
安値 159.24
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1534/1.1535
始値 1.1512
高値 1.1563
安値 1.1510
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