NY外為市場=ドル上昇、中東懸念で安全資産に資金逃避
ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し地合を持ち直した。2023年6月6日撮影撮影(2026年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 5日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対し地合を持ち直した。中東で軍事攻撃の応酬が激化する中、投資家心理が揺らぎ、ドルなどの安全資産の需要が再び高まっている。
米国とイスラエルが2月28日にイランに対する軍事攻撃を開始してからこの日で6日目。一時は事態沈静化への期待も出たが、4日に米国の潜水艦がスリランカの南部沖でイラン軍艦を撃沈したこと受け、イランは「米国は深く後悔することになる」と警告したほか、中東地域での爆撃の応酬は一段と激しさを増しており、先行き不透明感が再び高まっている。
ルーミス・セイルズ(ボストン)の新興国債券部門共同責任者、エリザベス・コレラン氏は、米ドルは資金を保有する手段として価値のある手段なのか昨年来、疑問が出ており、「脱ドル化」が大きなテーマだったと指摘。ただ、米国とイスラエルによるイランに対する軍事攻撃の開始を受け、今週に入ってから見られているようなボラティリティとリスクが高まる局面では確実にドルが上昇し、ユーロなどのその他の通貨が下落することが改めて示されたと述べた。
中東情勢の緊迫化を受け安全資産への逃避が強まる一方、インフレ懸念も再燃しており、従来「安全資産」と見なされてきた資産の動きが予測しにくくなる中、リスク回避の役割を果たす資産の見直しが必要になっている。
TDセキュリティーズの為替戦略責任者ジャヤティ・バラドワジ氏は「原油市場でリスクプレミアムが高止まりしている間はドルの上昇基調は続く」と予想。米国の後押しを背景にイランで体制転換が起きるまで、こうした基調が続く可能性があるとの見方を示した。
この日発表の米経済指標では、労働省発表の2月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週から横ばいの21万3000件。2月に入り解雇件数が大幅に減少したことと合わせ、労働市場の底堅さが示された。ただ、6日に発表される2月の雇用統計が注目される中、相場の反応は鈍かった。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.5%高の99.26。ドル/円は0.5%高の157.78円。ユーロ/ドルは0.4%安の1.1580ドル。
ドル/円 NY午後3時 157.80/157.84
始値 157.34
高値 157.85
安値 157.30
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1572/1.1574
始値 1.1611
高値 1.1624
安値 1.1560
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