午前の日経平均は反落、短期的過熱感や円高が重し
東京証券取引所で2018年10月11日撮影(2026年 ロイター/Issei Kato)
[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比45円01銭安の5万7605円53銭だった。朝方は米ハイテク株高などを背景に360円超上昇し、初の5万8000円台に乗せる場面があったが、その後に上げ幅を縮小しマイナス圏に転落した。短期的な過熱感のほか、ドル/円の円高進行などが投資家心理の重しとなった。TOPIXはプラス圏で前場を終えた。
日経平均は214円高で寄り付いた後、史上最高値を更新。その後、もみ合いながらも上げ幅を拡大し、364円高の5万8015円08銭まで上昇、初めて5万8000円の大台に乗せた。その後は達成感から徐々に上げ幅を縮小し、マイナス圏に沈んだ。外為市場でドル安/円高が進み153円割れとなったことや、衆院選後の2営業日で日経平均が3300円超上昇していたため短期的な過熱感も意識された。
市場では「高市トレードはいったん落ち着き、これからは政策実行力を見極める段階に来た」(アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長)との声が聞かれた。一方で、押し目買い意欲が依然として強いことから、当面下値は堅いとの見方も少なくなかった。
TOPIXは0.5%高の3874.45ポイントで午前の取引を終了した。取引時間中の史上最高値を更新した。東証プライム市場の売買代金は5兆2153億6100万円だった。東証33業種では、値上がりが鉱業、非鉄金属、電気・ガス、水産・農林など24業種、値下がりがサービス、空運など9業種となった。
インドネシア政府が世界最大のニッケル鉱山の採掘許可量を削減する見通しとの報道でニッケル価格が上昇したことが、鉱業や非鉄株の一角には追い風となった。
決算銘柄では、セイコーグループ、JX金属が上方修正を好感しそれぞれストップ高買い気配、ストップ高となったほか、資生堂が3年ぶりの黒字転換を好感し14%超上昇。半面、特別損失を計上すると発表したシャープは10%超安、1―3月期の連結純損益が赤字になる見通しを発表したSUMCOは9%超安となった。
主力株では、アドバンテスト、東京エレクトロンが1─2%超、リクルートホールディングスが6%超それぞれ下落。フジクラも3%超安とさえなかった。ソフトバンクグループは2%超高、ファーストリテイリングは小幅高となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1082銘柄(67%)、値下がりは490銘柄(30%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。





