国内企業物価12月は前年比2.4%上昇、24年4月以来の低い伸び
2015年9月、神奈川県横浜市で撮影(2026年 ロイター/Yuya Shino)
Kentaro Sugiyama
[東京 15日 ロイター] - 日銀が15日に発表した12月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数は前年比2.4%上昇した。農林水産物や非鉄金属などが上昇に寄与した。58カ月連続プラスとなったが、伸び率は縮小して2024年4月(1.2%上昇)以来の低さとなった。前月比では0.1%上昇だった。
指数は2020年水準を100として128.1。指数は比較可能な1980年以降で最高水準となっている。
前年比の上昇で最も指数の押し上げに寄与したのは農林水産物で、前年比26.8%上昇した。集荷業者が農家に支払う概算金が引き上げられたことがコメの値上がりにつながったほか、鳥インフルエンザ発生の影響で鶏卵も上昇した。
非鉄金属は銅、金などの市況上昇の影響で、飲食料品は原材料や包装資材などの諸コスト上昇を転嫁する動きなどでそれぞれ値上がりした。
全515品目中、前年比で上昇したのは364品目、下落は127品目。差し引きは237品目。
日銀の担当者は「今月は銅をはじめとする非鉄金属市況の上昇と、原油市況の下落がおおむね相殺し、全体として小動きとなった」と説明した。
前年比の伸び率は縮小傾向にあるものの、専門家は「高市政権の拡張的な財政政策への懸念などから円安が進行しており、輸入物価の上振れがラグを伴って国内企業物価の上昇圧力となる」(大和証券のエコノミスト、鈴木雄大郎氏)と指摘する。先行きについては「政策効果の影響を除けば、伸び率は徐々に下げ渋っていく公算が大きい」(同)という。
合わせて公表された2025年(暦年)の企業物価指数は前年比3.2%上昇で、伸び率は前年の2.4%から加速した。農林水産物、飲食料品、非鉄金属などが上昇に寄与した。
*日銀の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
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