午後3時のドルは157円前半へ小幅安、日銀後の急伸の反動 口先介入も
写真は日本円紙幣。2022年6月撮影。REUTERS/Florence Lo
[東京 22日 ロイター] -
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 157.34/157.39 1.1717/1.1718 184.38/184.40
午前9時現在 157.62/157.64 1.1709/1.1711 184.57/184.60
NY午後5時 157.75/157.76 1.1708/1.1711 184.67/184.72
午後3時のドルは前週末ニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の157円前半で推移している。日銀後に急速に進んだ円安は一服した。為替介入への警戒感も重しとなっているとみられ、一段の上値を追う向きは限定的との声もある。日本の政府当局者からの円安けん制発言がドル/円の上値を重くしているとの見方もある。
ドルは午前中に157.23円まで下落。前週末には日銀後の深夜に片山さつき財務相が円安が進む足元の相場をけん制する発言を行ったほか、きょう朝方は三村淳財務官からも発言が出て円相場を支援したが、ドル/円の下げが大きく深まることはなかった。
「賃金の動向次第では金利を引き上げる可能性を残した日銀の発信内容にしては、ドル/円の上昇は足早過ぎた印象」(国内銀行の為替セールス担当者)として、一段の上値を追う動きはあまり見られなかったとの声が聞かれた。
三村財務官はこの日午前、日銀会合後の円について「一方向で急激な動きが見られるので、憂慮している」とした上で「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」と述べた。円安が進行していた19日夜にも、 片山財務相が「一方向で急激な動きがこの半日、この数時間明らかにあるので憂慮している」と発言していた。
三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴木浩史氏は政権としてもトーンを強めているのは間違いないと指摘。介入警戒ラインとして160円が意識されるため、上値が重くなるとの見方を示している。
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