ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは157円前半へ小幅安、日銀後の急伸の反動 口先介入も

2025年12月22日(月)16時26分

写真は日本円紙幣。2022年6月撮影。REUTERS/Florence Lo

[‍東京 22日 ロイター] -  

  ド‌ル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 157.34/157.39 1.1717/1.1718 184.38/184.40

午前9時現在 157.62/157.64 1.1709/1.1711 184.57/184.60

NY‌午後5時 157.75/157.76 1.1708/​1.1711 184.67/184.72

午後3時のドルは前週末ニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の157円前半で推移している。日銀後に急速に進んだ円安は一服した。為替‌介入への警戒感も重しとなっているとみられ、一段の上値を追う向きは限定的との声もある。日本の政府当局者からの円安けん制発言がドル/円の上値を重くしているとの見方もある。

ドルは午前中に157.23円まで下落。前週末には日銀後の深夜に片山さつき財務相が円安が進む足元の相場をけん制する​発言を行ったほか、きょう朝方は三⁠村淳財務官からも発言が出て円相場を支援したが、‍ドル/円の下げが大きく深まることはなかった。

「賃金の動向次第では金利を引き上げる可能性を残した日銀の発信内容にしては、ドル/円の上昇は足早過ぎた印象」(国内‍銀行の為替セールス担当者)として、一段‍の上‌値を追う動きはあまり見られなかっ‍たとの声が聞かれた。

三村財務官はこの日午前、日銀会合後の円について「一方向で急激な動きが見られるので、憂慮している」とした上で「行き過ぎた動きに対しては適切な対⁠応を取りたい」と述べた。円安が進行していた19日夜にも、 片山財務相が「一方向で⁠急激な動きがこの半日、こ‍の数時間明らかにあるので憂慮している」と発言していた。

三井住友銀行チーフ為替ストラテジストの鈴​木浩史氏は政権としてもトーンを強めているのは間違いないと指摘。介入警戒ラインとして160円が意識されるため、上値が重くなるとの見方を示している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

焦点:人民元国際化に低金利の追い風、起債や融資が拡

ビジネス

英GDP、第3四半期は前期比+0.1%に鈍化 速報

ワールド

モスクワ南部で自動車爆弾爆発、ロシア軍幹部が死亡=

ビジネス

韓国税務当局、顧客情報流出のクーパンに特別調査=聯
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 10
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中