アマゾン、インドに350億ドル超投資へ AIや輸出を強化
12月10日、米アマゾンは、2030年までにインドに350億ドル以上を投資する計画を発表した。写真は、パリ近郊のブレティニー・シュル・オルジュにあるアマゾンの物流センターの同社ロゴ。11月撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[10日 ロイター] - 米アマゾンは10日、2030年までにインドに350億ドル以上を投資する計画を発表した。人工知能(AI)や輸出を強化する。
米大手ハイテク企業の間では、インドへの投資を強化する動きが広がっており、インドがAIなどディープテック(先端技術)分野で戦略的な拠点として台頭していることが浮き彫りになっている。
アマゾンは、今回の投資について「インドの国家的優先事項と戦略的に一致しており、AIや物流インフラの強化、中小企業の成長支援、雇用創出に重点を置く」と表明した。
アマゾンは、ウォルマート傘下のフリップカートや、富豪のムケシュ・アンバニ氏率いるリライアンス・インダストリーズの小売部門に対抗するため、インドへの投資を拡大している。2010年以降、インドに400億ドルを投資し、23年には260億ドルの投資を発表している。
同社は30年までにインドで100万人の雇用機会を新たに創出すると表明。過去10年間でインドの販売業者の輸出を累計200億ドル以上支援しており、30年までにこれを800億ドルに増やす計画だと述べた。
インドは世界で最も人口が多く、インターネット利用者が急増しているため、アマゾンにとって極めて重要な市場となっている。





