米エクソン、30年までに250億ドル増益目標 50億ドル上積み
12月9日、米石油大手エクソンモービルは、発表した最新の長期事業計画で、2024-30年の増益幅の目標を250億ドルと従来に比べて50億ドル上積みした。写真は、パリ近郊ヴィルパント展示場で開催された、JECワールド複合材料展示会でのエクソンモービルの看板。3月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Sheila Dang Vallari Srivastava
[ヒューストン 9日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは9日発表した最新の長期事業計画で、2024-30年の増益幅の目標を250億ドルと従来に比べて50億ドル上積みした。ガイアナや米国内のシェール産地に保有する収益性の高い資産を重視し、石油と天然ガスの増産も目指すとしている。
ダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は「われわれは5年前よりも収益力が向上しており、今後のより大きな商機に備えて自由に動ける有利さがある以上、そうした流れが続くと予想している」と述べた。
30年までの上流部門の生産量見通しは石油換算で日量550万バレルと、以前の540万バレルから上方修正された。
これを後押しするのが米国最大のシェール産地、パーミアン盆地における同社の生産量見通しが以前の230万バレルから250万バレルに切り上がったことだ。
上流部門の24-30年の増益幅は140億ドル超と見込まれている。
掘削経路を見定める上では人工知能(AI)が活用されつつあり、エクソンによるとAIのおかげで事業全体のコスト削減が可能になった。
そのため30年までの経費節減目標は20億ドル引き上げられて200億ドルに達した。
またパーミアン盆地の供給コストは1バレル当たり約30ドルと、従来想定から5ドル低下した。
設備投資は来年が270億-290億ドル、その後液化天然ガス(LNG)プロジェクト進展に伴って27-30年は280億-320億ドルに上る見通しだ。
24-30年のキャッシュフロー増加幅目標は350億ドルで、従来に比べて50億ドル増えた。
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