ニュース速報
ビジネス

都区部コアCPI、11月は+2.8%で横ばい 生鮮除く食料の伸び鈍化続く

2025年11月28日(金)09時41分

写真は2023年1月、都内のスーパーマーケットで撮影。REUTERS/Issei Kato

Takahiko Wada

[東京 28日 ロイター] - 総務省が28日に発表した11月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比2.8%上昇した。伸び率は前月から横ばいだった。生鮮食品を除く食料が伸び率を縮小する一方で、エネルギー価格は伸び率を拡大した。

コアCPIの伸び率は、ロイターがまとめた民間予測の2.7%を上回った。

生鮮食品を除く食料は6.5%上昇と、前月の6.7%上昇を下回った。3カ月連続で伸び率が縮小した。コメ類は37.9%上昇と、前月の40.0%上昇より鈍化した。売れ筋が新米に切り替わったことで、前月比で見ると10月に11.6%上昇と急加速したが、11月は1.1%上昇にとどまった。

半面で、エネルギー価格は2.6%上昇と前月の2.2%上昇から加速した。電気代が4.5%上昇と前月の3.2%上昇を上回ったことが主因。政府の電気・ガス料金負担軽減策が終了し、同措置に伴う押し下げがなくなった。

もっとも、ガソリン代は0.6%下落と前月の0.4%上昇から下落に転じた。ガソリン暫定税率の廃止に向け、政府の補助金が11月13日から段階的に拡充されているが、都区部CPIの調査期間が12日から14日のため、その影響が一部出た。

宿泊料は9.2%上昇と前月の8.5%上昇を上回った。今年は11月に3連休が2回あり、前年の11月より多かったことが要因。

コア対象522品目のうち、上昇は346、下落は115、変わらずは60、非調査対象が1。上昇品目は前月の356を下回った。

総合指数は前年比2.7%上昇と前月と同じ伸びだった。生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は2.8%上昇で、こちらも前月から変わらずだった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カナダ、気候変動規則を緩和 石油・ガス業界の排出上

ビジネス

都区部コアCPI、11月は+2.8%で横ばい 生鮮

ワールド

ペルー裁判所、カスティジョ元大統領に11年余の禁錮

ビジネス

アシックス、プーマ買収に関心との報道に「そのような
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果のある「食べ物」はどれ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 6
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 7
    がん患者の歯のX線画像に映った「真っ黒な空洞」...…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 10
    7歳の娘の「スマホの検索履歴」で見つかった「衝撃の…
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 3
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 4
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 5
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 6
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 7
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 10
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中