中国IT大手、AI訓練を国外移転 エヌビディア半導体活用=FT
中国の大手ハイテク企業が人工知能(AI)モデルの訓練を国外で行っている。米半導体大手エヌビディア製の半導体を利用することや、先端技術に対する米国の制限措置を回避することが狙い。写真はエヌビディアのロゴ。8月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[27日 ロイター] - 中国の大手ハイテク企業が人工知能(AI)モデルの訓練を国外で行っている。米半導体大手エヌビディア製の半導体を利用することや、先端技術に対する米国の制限措置を回避することが狙い。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が27日、関係者の話として報じた。
アリババや字節跳動(バイトダンス)などのハイテク企業が、最新の大規模言語モデル(LLM)の訓練を東南アジアのデータセンターで行っている。
米国が4月にエヌビディアのAI用半導体「H20」の対中輸出を制限する措置を講じて以降、国外での訓練が着実に増加しているという。
中国企業は、非中国系企業が所有・運営する海外データセンターとのリース契約に依存。ただ、米国の輸出制限前に大量のエヌビディア製半導体を確保していたディープシークは例外で、国内でAIモデルを訓練している。
また、ディープシークは、中国の華為技術(ファーウェイ)が主導する国内半導体メーカーとも協力し、次世代の中国製AI半導体の最適化と開発を進めているという。





