【バズる抗議】「ワンピース」の旗を掲げるZ世代の反乱――ネットミームはなぜ革命の「共通言語」になったのか
THE MORE THINGS CHANGE...
マダガスカルで断水や停電に抗議する若者のデモ SAFAL PRAKASH SHRESTHAーNURPHOTOーREUTERS
<スクリーンの中で世界を学んだ世代が、理不尽に「NO」を突き付ける。ネットから始まった抗議は、国境を越え、世界各地でうねりとなっている>
最近、世界のあちこちの国でZ世代、つまり10代から20代の若者たちによる抗議デモが国を揺るがす現象が起きている。
いずれも現状への怒りに突き動かされて自然発生的に起きた運動だが、インターネットとサブカルチャーの力で拡大し、国境を超えて広がり、政権トップを辞任に追いやったり、政府から譲歩を引き出すに至っている。
だが一方で、こうした運動が次にどこに向かうのかはまだ見えてこない。
アフリカ東南部の島国マダガスカルでは9月以降、停電や失業、汚職に抗議する若者の大規模デモが発生。過去数十年で最大規模の抗議運動へと発展し、アンドリー・ラジョエリナ大統領は国外に逃亡した。
ネパールでは9月、政府のSNS禁止令をめぐりデモが発生。警察との衝突で少なくとも19人が死亡、数百人が負傷し、K・P・シャルマ・オリ首相が辞任に追い込まれた。
インドネシアでは8月、国会議員への住宅手当や公務員の汚職に反発する学生主導の抗議運動が起きた。






