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利下げでFRB信認揺らぐ恐れ、インフレリスク残存=米カンザスシティー連銀総裁

2025年10月31日(金)23時02分

米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は31日、高インフレが継続し、物価圧力が経済に広がりつつある兆しが見られる中で利下げを実施すれば、物価安定に対する連邦準備理事会(FRB)の信認が損なわれる恐れがあると考え、今週の決定会合で利下げに反対票を投じたと述べた。写真は8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2025年 ロイター/Jim Urquhart)

[ワシントン 31日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は31日、高インフレが継続し、物価圧力が経済に広がりつつある兆しが見られる中で利下げを実施すれば、物価安定に対する連邦準備理事会(FRB)の信認が損なわれる恐れがあると考え、今週の決定会合で利下げに反対票を投じたと述べた。

FRBは28─29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げを決定。決定は10対2で、シュミッド総裁は金利据え置きを主張し、利下げに反対票を投じていた。

シュミッド氏は利下げに反対した理由を説明する文書で、個人消費や設備投資が堅調であることを踏まえると、労働市場に弱さがあるとすれば、基調的な需要の問題ではなく、むしろ技術革新や人口動態の構造的変化が要因になっている可能性が高いと指摘。「政策金利を0.25%ポイント引き下げても、労働市場でみられているストレスに対応する効果は大きくないと考えている」とした。

ロイター
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