豊田合成、芦森工業へのＴＯＢ成立 全株取得を計画

Rie Ishiguro

［東京　３１日　ロイター］ - 豊田合成は芦森工業に対して実施していた株式公開買い付け（ＴＯＢ）について、応募株数が１９９万株と、買い付け予定数の下限（１８０万株）に達し、成立したと発表した。取得額は８２億円。

この結果、芦森工業株の保有率は議決権ベースで２８．２６％から６１．３８％に上昇し、１１月６日付で連結子会社となる。豊田合成はまた、全株取得を目的とした手続きを実施する計画で、実施されれば芦森工業株は上場廃止になる見通しとした。

連結子会社化が豊田合成の今期業績予想に与える影響は軽微だという。

豊田合成は今月、芦森工業へのＴＯＢの期間を延長し、買い付け予定数の下限も約２３０万株から約１８０万株に引き下げていた。