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鴻海精密工業、AIコンピューティング関連装置調達で最大14億ドル投資へ

2025年10月28日(火)13時05分

 台湾の電子機器受託生産世界最大手、鴻海精密工業は27日に公表した届出書で、取締役会が人工知能(AI)の開発・運用のための高性能コンピューター群やスーパーコンピューター拠点に必要な装置を調達するための投資計画を承認したと明らかにした。写真は同社の二輪車用のパワートレインシステム。2024年10月、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

Wen-Yee Lee

[台北 28日 ロイター] - 台湾の電子機器受託生産世界最大手、鴻海精密工業は27日に公表した届出書で、取締役会が人工知能(AI)の開発・運用のための高性能コンピューター群やスーパーコンピューター拠点に必要な装置を調達するための投資計画を承認したと明らかにした。投資総額は最大420億台湾ドル(13億7000万米ドル)に上る見通し。

投資は今年12月から来年12月までに実行され、手元資金を充当する方針。具体的な投資先は示されていない。クラウドコンピューティングサービスの基盤拡充や、グループによる3つの次世代統合型技術基盤「スマートプラットフォーム」整備が狙いだ。

鴻海精密工業は、従来のスマートフォンや伝統的な電子機器製造分野以外で新たな成長を模索し、AIとクラウドインフラへの投資を強化している。

5月にはエヌビディアと共同で台湾に次世代AIコンピューティングセンターを建設する計画を打ち出し、8月にはソフトバンクグループとともに米国でAIデータセンター関連設備の製造を進めると表明した。

ロイター
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