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韓国GDP第3四半期速報、前期比+1.2%に加速 個人消費が寄与

2025年10月28日(火)11時11分

10月28日、 韓国銀行(中央銀行)が発表した第3・四半期国内総生産(GDP)速報値は、1年半ぶりの高成長を記録した。ソウルで2024年1月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

Cynthia Kim

[ソウル 28日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が28日発表した第3・四半期国内総生産(GDP)速報値は、1年半ぶりの高成長を記録した。景気刺激策を受けた緊張な個人消費や好調な輸出が寄与した。

第3・四半期速報値は季節調整済みの前期比1.2%増。第2・四半期(0.7%増)から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.9%増)を上回った。前年比では1.7%増で、エコノミスト予想(1.5%増)を上回った。

個人消費は前期比1.3%増加。李在明政権の現金給付など消費喚起措置が奏功した。前四半期に縮小した設備投資は2.4%増に回復した。    

家計支出の堅調さが示されたが、アナリストは米国の関税政策が輸出減速につながり、景気の勢いを損なう可能性があるため、回復は脆弱で政策支援に依存していると指摘する。

メリッツ証券のエコノミスト、スティーブン・リー氏は「第4・四半期の成長率は前期比0.5%前後に鈍化するだろう」と述べた。

中銀当局者は、第4・四半期の成長率がマイナス0.1%からプラス0.3%の範囲なら、今年の成長率は1.0%となる可能性があると指摘。「米国の関税政策が続く中、半導体産業の現在の好調な勢いが続くかどうか、また韓国企業が米国以外の市場への輸出を引き続き増やせるかどうかに左右される」と記者会見で述べた。

第3・四半期の輸出は1.5%増加で前四半期(4.5%増)から減速した。

中銀は今年の経済成長率を0.9%と予想している。この水準なら、コロナ禍の2020年に記録したマイナス0.7%以来の低成長となる。

ロイター
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