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米ISM非製造業総合指数、7月50.1に低下 投入価格は上昇 

2025年08月05日(火)23時18分

米供給管理協会(ISM)が5日発表した7月の非製造業総合指数は50.1と、予想に反して6月の50.8から低下した。2024年5月、カンザス州スミスセンターのレストランで撮影(2025年 ロイター/Heather Schlitz)

Dan Burns

[5日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した7月の非製造業総合指数は50.1と、予想に反して6月の50.8から低下した。投入コストが約3年ぶりの大幅上昇となった一方、受注はほぼ横ばい、雇用は一段と軟化し、米関税政策の不確実性による影響が浮き彫りになった。

ロイターのエコノミスト調査では51.5への上昇が予想されていた。

新規受注指数は50.3と6月の51.3から低下し、輸出受注指数は過去5カ月のうち4カ月で50を下回った。

雇用指数も6月の47.2から46.4に低下し、今年3月以来の低水準となった。こちらも過去5カ月のうち4カ月で50を下回った。

一方、価格上昇圧力は高まり続けている。投入価格指数は6月の67.5から69.9に上昇し、2022年10月以来の高水準となった。

インフレ率はこれまで、企業が関税発効前からの在庫を販売していたためおおむね緩やかに推移してきたが、先週発表された6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、家具やレクリエーション用品など一部商品の価格が大きく上昇し始めたことを示した。

サービス部門のインフレが比較的緩やかに推移していたことで、全体的なインフレ率はこれまで抑制されてきたが、今回のISM統計はこうした傾向が続くのか、あるいは物価高と景気減速が併存するスタグフレーションに対する懸念が一段と高まるのか、疑問を投げかけている。

ロイター
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