ニュース速報

ビジネス

米ISM製造業景気指数、9月は2年4カ月ぶり低水準 新規受注低下で

2022年10月04日(火)01時47分

米供給管理協会(ISM)が3日発表した9月の製造業総合指数(NMI)は50.9となり、2020年5月以来2年4カ月ぶりの低水準となった。8月の52.8から1.9ポイント低下した。(2022年 ロイター/Charles Mostoller)

[ワシントン 3日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が3日発表した9月の製造業総合指数(NMI)は50.9となり、2020年5月以来2年4カ月ぶりの低水準となった。8月の52.8から1.9ポイント低下した。

先行指標となる新規受注指数が大きく低下したのが響いた。ISMは、指数の低下は「将来的な需要減に企業が対応していることを反映している」と指摘。インフレを抑えるための米連邦準備理事会(FRB)の利上げにより財(モノ)の需要が冷え込んだ可能性が高い。

ロイターがまとめた9月のエコノミスト予想は52.3だった。

50を超える数値は、米経済の11.9%を占める製造業の拡大を示している。

製造業の減速は、消費のモノからサービスへの移行が一因。

米政府が9月30日に発表した個人消費支出(PCE)の統計で8月の耐久財の消費支出の伸びは小幅だった一方、サービスの消費支出は増加した。

ISMの個別指数のうち、新規受注指数は47.1と20年5月以来の低水準で、節目の50を下回ったのは今年3回目。8月は51.3だった。

受注残も減りつつあり、これは製造業のさらなる減速を示している一方、供給網のボトルネックが緩和されたことも影響している。

供給業者の納入を示す指数は8月の55.1から52.4へ低下し、19年12月以来の低水準を付けた。50を超えると工場への納入が遅くなることを示す。

投入価格指数は51.7と、20年6月以来の低水準。8月は52.5だった。商品(コモディティ)価格の下落を反映し、低下が続いている。

9月の雇用指数は48.7と、5カ月ぶり高水準だった8月の54.2から下げた。50を下回るのは今年に入り4回目。ただ、同指数は労働省が発表する雇用統計を占う上で正確な指標ではない。

ISM製造業調査責任者ティモシー・フィオーレ氏は「中長期的な需要を巡る不透明感が増す中、企業は現在、採用凍結や人員削減を通じて従業員数を低水準に抑えようとしている」と指摘。ただ、企業が大規模なレイオフに言及していないことは「目先の需要に自信があることを示している」と述べた。

プランテ・モラン・フィナンシャル・アドバイザーズ(ミシガン州)の最高投資責任者(CIO)ジム・ベアード氏は、価格安定の兆候が出ているのは朗報としながらも、高インフレや金利上昇などを背景に広範な商品に対する消費需要の縮小が続いているのは望ましくないとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、キーウ攻撃1週間停止要請に同意 寒波で

ワールド

EU、イラン革命防衛隊をテロ組織に指定 デモ弾圧で

ビジネス

米キャタピラー、25年10―12月期は18%増収 

ビジネス

米11月卸売在庫、0.2%増 GDP寄与の可能性
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大胆な犯行の一部始終を捉えた「衝撃映像」が話題に
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 5
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 6
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 7
    配達ライダーを飲み込んだ深さ20メートルの穴 日本…
  • 8
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 9
    致死率高い「ニパウイルス」、インドで2人感染...東…
  • 10
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中