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街角景気12月は年末要因が押し上げ、回復鈍く5か月連続50割れ
1月12日、内閣府が12日に発表した12月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが前月比プラス2.6ポイントの48.7で、2カ月連続で上昇した。都内で昨年12月撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)
[東京 12日 ロイター] - 内閣府が12日に発表した12月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが前月比プラス2.6ポイントの48.7で、2カ月連続で上昇した。横ばいを示す50の水準は5カ月連続で下回った。企業、雇用、家計の動向関連全てが上昇した。
2─3カ月先を見る先行き判断DIは48.2で、前月比横ばい。50の水準を5カ月連続で下回った。
内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を「中国経済にかかる動向の影響などがみられるが、緩やかな回復基調が続いている」で据え置いた。
12月は前月より景況感が改善したとはいえ、DIの水準はまだ夏場までの水準に戻っていない。8月以降、景気の分かれ目を示す50を下回っており、街角景気は回復が鈍いと言わざるを得ない。
家計動向面では、小売、飲食、サービス、住宅関連の業種ともに11月より改善している。
「今年は12月中旬まで県外の団体客利用があり、夜の地元企業による忘年会利用も例年よりにぎわいを見せた」(北陸・高級レストラン)といった声など、客数や売り上げ増の好調を挙げる声も目立つ。
ただ「景気がよくなってきたのではなく、季節要因であると判断」(九州・衣料品専門店)といった冷静な判断も聞かれる。
企業関連も改善したが、製造業は悪化、非製造業は改善し、明暗を分けている。「暖冬のためか荷動きはやや低調だが、燃料価格低下により収支が改善」(東海・輸送業)といった状況がある一方、「中国経済の低迷を受けて受注先からの生産見通しが保守的となり、下請け会社にすくなからず影響が出ている」(中国・電機器具製造業)といった声もある。
先行きDIは11月から横ばいとなったが、家計動向のうち、改善したのは住宅関連だけで、小売や飲食、サービスはむしろこの先悪化を見込んでいる。企業関連や雇用関連は改善が見込まれるが、全体として50に届かず、先行きについても明るさは感じられない結果となった。
*誤字を修正しました。
(中川泉 編集:宮崎大)





