ニュース速報

ビジネス

米国株が反落、ギリシャ支援協議の行き詰まりを嫌気

2015年06月13日(土)07時47分

6月12日、米国株式市場は反落。ギリシャ支援協議の行き詰まりを嫌気した。写真は2014年6月、ニューヨーク証券取引所前で撮影(2015年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 12日の米国株式市場は反落して取引を終えた。ギリシャ支援協議の行き詰まりが嫌気されたほか、米経済が勢いを取り戻しているとの見方から米連邦準備理事会(FRB)による利上げの接近が意識され、市場では慎重ムードが強まった。

ダウ工業株30種平均は140.53ドル(0.78%)安の1万7898.84ドルで取引を終えた。

S&P総合500種指数は14.75ポイント(0.70%)安の2094.11だった。

ナスダック総合指数は31.41ポイント(0.62%)安の5051.10。

週間では、ダウは約0.3%高、S&Pは約0.1%上昇した。一方、ナスダックは約0.3%安で3週連続のマイナスとなった。

11日の国際通貨基金(IMF)によるギリシャ交渉団引き上げの発表に続き、この日は欧州連合(EU)高官が、ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る可能性を初めて正式に協議したと明らかにした。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)の首席投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は「またギリシャ問題だ。状況が解決に近づいているのか遠のいているのか次第で、大きく値上がりしたかと思えば下落する毎日だ」と話す。

朝方発表された6月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は94.6と、5月確報値の90.7から上昇した。今週発表された一連の米指標は堅調で経済活動の勢いが回復していることを示唆しており、16─17日に連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて利上げに対する市場の警戒感が強まった。

原油価格が前日に続いて下落したことが嫌気され、エネルギー株指数は約1.2%低下した。

米短文投稿サイトのツイッターは0.2%上昇。11日にディック・コストロ最高経営責任者(CEO)の退任を発表したことが材料視された。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所が下げ1945で上げ1075(比率は1.81対1)だった。ナスダックは下げ1586で上げ1146(1.38対1)だった。

BATSグローバル・マーケッツによると、米取引所の合算出来高は約50億株で、今月に入っての1日平均の61億株を下回った。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮、日中韓首脳宣言に反発 非核化議論「主権侵害

ビジネス

独IFO業況指数、5月横ばいで予想下回る 改善3カ

ワールド

パプアニューギニア地滑り、2000人以上が生き埋め

ビジネス

EU、輸入天然ガスにメタンの排出規制 30年施行
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 5

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 6

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 7

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 8

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 9

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 10

    胸も脚も、こんなに出して大丈夫? サウジアラビアの…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 5

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 6

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 7

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像を…

  • 10

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中