チェス最強王者、まさかの敗戦で見せた「怒りを爆発させる行為」...「態度が悪すぎる」と批判の声
World No. 1 Chess Grandmaster Slams Table After Surprise Defeat: Video

マグヌス・カールセン(写真は24年11月) Dipayan Bose via Reuters
<チェスの現世界王者であり歴代最強のプレイヤーとも言われるカールセンだが、インド出身の19歳に敗れた対戦後の振る舞いに批判が集まることに>
世界ランキング1位のチェスプレイヤー、マグヌス・カールセンが、6月1日にノルウェーで開催されたトーナメントで、19歳の新星グケシュ・ドマラジュに敗れた。カールセンは敗戦の瞬間に感情を爆発させて聴衆を驚かせたが、この場面の映像はSNSでも拡散され、「マナーが悪すぎる」という声が上がるなど物議を醸している。
■【動画】チェスってこんなに激しいの? 最強王者、まさかの敗戦に「怒りの行為」...「マナー悪すぎ」批判が
通算5度の世界王者に輝いたカールセンは、ノルウェーチェスの第6ラウンドの最終局面でミスをし、敗北。拳でテーブルを叩きつけると、メディア対応をせずに会場を後にした。普段は冷静なカールセンが感情を露わにするのは珍しいことだ。
カールセンがグケシュに敗れたことで、今大会における両者の対戦成績はイーブンとなり、新世代のエリートプレーヤーの台頭が浮き彫りになった。
グケシュは今回の勝利で8.5ポイントを獲得し、残り4ラウンドで首位に並ぶカールセンとアメリカのグランドマスター、ファビアーノ・カルアナに僅差に迫っている。グケシュの巻き返しによって、最終順位が塗り替わる可能性がある。
インド出身で昨年には史上最年少の世界王者にもなったグケシュは、クラシカル戦で初めてノルウェー出身のカールセンに勝利し、注目度の高いこの大会の順位争いを大きく揺るがした。対局を通して苦しい展開だったが、カールセンの珍しいミスを逃さず、勝利をものにした。