最新記事
ウクライナ情勢

ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウクライナが初の攻撃成功...ドローン突入の瞬間映像

Ukraine Destroys Rare Russian Naval Radar-on-Wheels: Video

2025年5月10日(土)19時35分
イザベル・バンブルーゲン

2020年に大々的に発表された新システム「ザスロン」

今回標的になったザスロンは、ロシア軍のトラック後部に設置された移動式プラットフォーム上に配備されていたと報じられており、同大隊はソーシャルメディアへの投稿で「今回の戦争を通じて、ザスロン・レーダーは一度も攻撃を受けたことがなかったようだ」と述べた。

ドローンによって撮影された動画には、障害物のない平地を走行するトラックで輸送されるレーダーが標的とされる様子が写っている。なお動画には攻撃後の様子は映っていない。

この攻撃についてロシア当局はこれまでのところコメントを発表していない。本誌はこの動画の撮影時期や場所について独自に確認することができなかったが、この攻撃についてはロシアの複数の軍事ブロガーも言及している。

ロシアのメディアは2020年に、主に太平洋艦隊向けに建造される約12隻の新型艦船にザスロンが搭載される予定だと報道した。

ロシアのニュースメディア「Top War(トップ・ウォー)」は当時、「今後建造が予定されている新型艦船には統合型レーダーシステム『ザスロン』が搭載される予定だ。ザスロンはステルス技術を用いて75キロ先の標的を検知することができ、またより単純な標的であれば少なくとも300キロ先まで検知することができる」と報じていた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア軍、ウクライナ東部でリチウム鉱床近くの集落を

ビジネス

米国株式市場・午前=S&P・ナスダック過去最高値に

ビジネス

「影の」FRB議長、金融政策決定に影響与えず=シカ

ワールド

NATO防衛費増額、ロシア安保に大きな影響なし=ラ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 2
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉仕する」ポーズ...アルバム写真に「女性蔑視」批判
  • 3
    韓国が「養子輸出大国だった」という不都合すぎる事実...ただの迷子ですら勝手に海外の養子に
  • 4
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 5
    【クイズ】北大で国内初確認か...世界で最も危険な植…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 8
    伊藤博文を暗殺した安重根が主人公の『ハルビン』は…
  • 9
    単なる「スシ・ビール」を超えた...「賛否分かれる」…
  • 10
    人口世界一のインドに迫る少子高齢化の波、学校閉鎖…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 8
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 9
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 10
    イランとイスラエルの戦争、米国より中国の「ダメー…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中