最新記事
台湾有事

台湾初「国産潜水艦」がついに進水...中国への抑止力が「未知数」である理由とは?

2023年10月2日(月)14時00分
マイカ・マッカートニー
潜水艦「海鯤」

進水式で披露された「海鯤」への期待は高いが CARLOS GARCIA RAWLINSーREUTERS

<「伝説の大魚」にちなんで命名された、台湾が初めて自主建造した潜水艦はアメリカや日本など十数カ国が協力したとみられる。中国に対する有用性はいかに?>

台湾が9月28日、初めて自主建造した潜水艦の進水式を行った。台湾周辺で中国が軍事活動を拡大するなか、「防衛の自律性」に向けた歴史的前進だと喧伝されている。

南部・高雄での進水式には蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が出席。計8隻の建造が予定される国産潜水艦の第1号を、伝説の大魚にちなんで「海鯤(かいこん)」と命名した。

潜水艦建造に当たっては、アメリカや日本など、十数カ国が協力したとみられている。

台湾は近年、中国の抑止を目的とする非対称戦略の下、防衛装備の国産能力を強化している。その一方、米政府は台湾に対して計数十億ドル規模の武器売却を決定している。

米政策専門家は「対艦・対空ミサイルなど、防衛力を強化する小型で威力の大きい兵器」を基盤とする非対称防衛戦略を採用するよう、台湾に促してきた。

ただ米シンクタンク、ランド研究所の政治学者レイモンド・クオによれば、潜水艦の有用性はより低い。中国が対潜戦能力を高め、移送プラットフォームの展開力を拡大しているためだ。

日本企業
変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州への海外旅行、中国 ・インドがけん引へ 米国は

ワールド

米LA港、1月輸出が約3年ぶり低水準 「中国向け悲

ビジネス

IMF、日本政府に消費減税の回避求める 日銀には利

ビジネス

米豪企業、ブルースコープ買収案106億ドルに引き上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 2
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 3
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 4
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 5
    極超音速ミサイルが通常戦力化する世界では、グリー…
  • 6
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 7
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    アメリカが警告を発する「チクングニアウイルス」と…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 8
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 9
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 10
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中