最新記事

ブラジル

ボルソナロ「パンデミック終息もたらすオミクロン株を歓迎」 WHO反論「歓迎されるウイルスない」

2022年1月13日(木)12時20分
ブラジルのボルソナロ大統領

世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者マイク・ライアン氏は、新型コロナウイルスのオミクロン変異株を歓迎するなどと発言したブラジルのボルソナロ大統領に反論した。写真はブラジリアで2021年5月撮影(2022年 ロイター/Ueslei Marcelino)

世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者マイク・ライアン氏は12日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株を歓迎するなどと発言したブラジルのボルソナロ大統領に反論した。

ボルソナロ大統領は先のインタビューで、オミクロン株がパンデミック(感染の世界的大流行)終息をもたらす可能性さえある、とも述べている。

ライアン氏はジュネーブでの記者会見で大統領の発言について質問され、「重症化率はこれまでより低いが、軽い疾病という意味ではない」と言明。世界中で多くの人が集中治療室(ICU)に収容され、呼吸困難にあえいでいるとし、「これは軽い疾病でないことを明確に意味している」と付け加えた。

さらに、「ワクチン接種と個人による感染対策の強化で防ぐことができる。われわれにできることはたくさんあり、諦めたり降参したり、ウイルスを歓迎すると宣言したりしているときではない。人を殺すウイルスは全て、歓迎されるものではない」と述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ルビオ氏、米軍のカリブ海攻撃巡る欧州の批判に反論 

ワールド

南ア、25年ぶりインフレ目標調整 3%プラスマイナ

ビジネス

長期金利急騰、例外的なら「機動的に国債買い入れ増額

ワールド

米下院がつなぎ予算案可決、過去最長43日目の政府閉
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    炎天下や寒空の下で何時間も立ちっぱなし......労働…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中