最新記事

アメリカ政治

米政府機関の閉鎖めぐり、下院議長が一般教書演説を拒否 トランプは代替案に言及

2019年1月24日(木)10時00分

1月23日、29日に予定される米国の一般教書演説を巡り、トランプ大統領(左)と民主党のペロシ下院議長(右)の間で応酬が続いている(2019年 ロイター/KEVIN LAMARQUE)

29日に予定される米国の一般教書演説を巡り、トランプ大統領と民主党のペロシ下院議長の間で応酬が続いている。ペロシ氏が政府機関の閉鎖解除まで下院でのトランプ大統領の演説を認めない構えを示したことを受け、大統領は一般教書演説に代わるイベントを開催すると表明した。

トランプ大統領は23日、予定通り29日に一般教書演説を行う意向を再表明。これを受け、ペロシ下院議長は政府機関一部閉鎖が解除されるまで延期するよう改めて要請した。

トランプ大統領は記者団に対し、一般教書演説に代わるイベントを開催すると言明。ペロシ氏が演説を阻止していることは「不名誉だ」と批判した。

この日の応酬は、トランプ大統領がペロシ下院議長に宛てた書簡で「一般教書演説が予定通り、なおかつさらに重要なことは予定された場所で行われなければ、国は落胆するだろう!」と主張し、演説を決行する姿勢を鮮明にしたことから始まった。

ペロシ氏はこれに対し「政府機関が再開された段階で、下院は双方が合意できる日に大統領を歓迎することを楽しみにしている」と応じた。

複数の民主党下院議員は、ペロシ氏の対応は適切だったとの見方を示した。ジェイミー・ラスキン下院議員は「トランプ氏は招かれざる客だ。下院は大統領のものではない。三権分立があり、大統領の職務は誠実な法執行を確実にすることだが、トランプ氏は職務を果たしていないため招かれない」と述べた。

政府機関の一部閉鎖が続くなか、一般教書演説は大統領と民主党の間でメキシコ国境の壁建設予算を巡る交渉で駆け引きの材料に使われている。

ペロシ下院議長は当初、29日に一般教書演説を実施するようトランプ大統領を招請。ただ、前週になって、長引く政府機関一部閉鎖の影響により大統領の警護に支障を来すとして、一般教書演説を延期、もしくは書面で発表するよう要請した。[nL3N1ZG4O9]

トランプ大統領は、国土安全保障省とシークレットサービスが警備に問題はないとしていると主張し、警備を巡る懸念を一蹴している。

[ワシントン 23日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 AI兵士の新しい戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月13号(1月6日発売)は「AI兵士の新しい戦争」特集。ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

PEのクアンタム、ルクオイル海外資産に入札 シェブ

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、12月2%に減速 ECB目標と

ワールド

ウクライナ高官、「国益守られる」と評価 有志国会合

ビジネス

独失業者数、12月は予想下回る増加 失業率6.3%
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが「手紙配達」をやめた理由
  • 4
    「見ないで!」お風呂に閉じこもる姉妹...警告を無視…
  • 5
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 6
    「悪夢だ...」バリ島のホテルのトイレで「まさかの事…
  • 7
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 8
    若者の17%が就職できない?...中国の最新統計が示し…
  • 9
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 8
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 9
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中