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フィヨン元首相が勝利、フランス大統領選へ向けた野党予備選の決選投票

2016年11月28日(月)11時39分

11月27日、来年のフランス大統領選に向けた中道・右派陣営の候補者を決める予備選の決選投票が行われ、フィヨン元首相(右)がジュペ元首相(左)に勝利した。パリで撮影(2016年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

 来年のフランス大統領選に向けた中道・右派陣営の候補者を決める予備選の決選投票が27日行われ、フィヨン元首相がジュペ元首相に勝利した。開票率80%の時点でフィヨン氏の得票率は67%超に達した。

 フィヨン氏は勝利宣言し、「われわれの計画だけが国民を奮い起こすことができると国全体に確信させなければならない」と述べた。

 ジュペ氏もフィヨン氏の勝利に祝意を表明。来年の大統領選勝利に向けて陣営の団結を呼びかけた。

 フィヨン氏の勝利を受け、焦点は与党・社会党(PS)に移る。中道左派の社会党は来年1月に左派統一候補を選ぶ予備選を実施する。バルス首相の出馬検討がささやかれる中、支持率低迷にあえぐオランド大統領が再選を目指すかが注目される。

 ただ世論調査では左派が来年の大統領選で決選投票に進むことはないと予想されており、フィヨン氏は、反欧州連合(EU)、反移民政策を掲げる極右政党、国民戦線(FN)のルペン党首と対決することになる見通しだ。

[パリ 27日 ロイター]


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