最新記事

在日米軍

「オスプレイもおもてなし」 米軍が沖縄県外へ訓練拡大、日本が費用負担

2016年9月1日(木)19時59分

9月1日、日米両政府は、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備する新型輸送機オスプレイの県外訓練に必要な費用を日本側が負担することで合意した。写真はカリフォルニア州で2月撮影(2016年 ロイター/Mike Blake)

 日米両政府は1日、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備する新型輸送機オスプレイの県外訓練に必要な費用を日本側が負担することで合意した。同基地の移設計画が難航する中、県外での訓練を増やすことで、沖縄の基地負担軽減に向けた取り組みをアピールしたい考え。

 防衛省が同日発表した。まずは9月12日から3週間、普天間所属のオスプレイ24機のうち、16機程度が米領グアムで訓練する。訓練地への往復に必要な燃料費と整備要員などを船で移動させる費用約7億円を日本が負担する。訓練中の燃料費は含まない。

 このほかの県外訓練の予定はまだ決まっていないが、来年度からは毎年4月をめどに年間計画を公表する。防衛省幹部は「オスプレイの訓練による地元への影響を軽減する。なるべく(県外移転を)多くしたい」としている。

 日米は2013年10月に、オスプレイの訓練を沖縄県外へ移していくことで合意したが、実現したのは14年と15年の2回。いずれも本州で行われた陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に参加した。もともと県外で予定されていた防災訓練にも参加している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

エア・カナダとスト中の労組、調停者と協議=関係筋

ワールド

米のガザ出身者ビザ停止、重傷の子どもに弊害と支援団

ワールド

米ロースクール入学判定協議会、中国でオンライン試験

ビジネス

スターバックス、北米の従業員対象に今年2%賃上げ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 5
    AIはもう「限界」なのか?――巨額投資の8割が失敗する…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    アラスカ首脳会談は「国辱」、トランプはまたプーチ…
  • 9
    「これからはインドだ!」は本当か?日本企業が知っ…
  • 10
    恐怖体験...飛行機内で隣の客から「ハラスメント」を…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 3
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コロラド州で報告相次ぐ...衝撃的な写真の正体
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 6
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 7
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 8
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 9
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 10
    「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京会場) …
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中