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デジタルハリウッド大学大学院から、続々と「新たな起業家」が生まれる理由

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2022年2月28日(月)17時30分
西山亨

ロバートソン なるほど、仮にプログラムを書く能力はなくとも、エンジニアの仕事に対するリテラシーは身につけなければいけない。

ローゼンバーグ DHGSの特徴は、先生自身も事業をされている場合が多いことです。例えばHBS(ハーバード・ビジネス・スクール)も日本の大学・大学院も、ビジネスを教える先生の多くはアカデミックな立場で教えています。

DHGSの先生はアカデミックな立場で教えることもできますし、同時にそれだけでは実際のビジネスの現場で上手くいかないことも多々あると理解されています。リアルなビジネス経験をもとに教えることができるのが強みだと思います。

ロバートソン 特にスペシャライズされていない段階だと、ビジネスからは遠い話になってしまいますからね。

ローゼンバーグ 例えばDHGSには、ヒット商品のつくり方やコンサルティングの授業もありました。元コンサルタントの人が先生だったので、実際にマッキンゼーやベインではこういう資料使っている、といったことも知れました。

「ポーターの5フォース」について学ぶにしても、それをいろいろな立場から考えたり、先生自身の事業の経験を取り入れたりしていました。実際に先生の事業が抱えている課題について学生たちが対策を提案し、それを実施してみたうえで考察するといったこともあり、とても面白かったですね。

ロバートソン 実際のビジネスの場合、特に大きな会社だと自分のアイデアを発表したくてもできないことも多々あります。それをのびのびとした環境のなか、ある意味で無責任なアイデアを出すことができるのはいい経験になると思います。多少リスキーであっても、皆で新しい考え方を取り入れようとなると、創造力も活性化します。

強固なネットワークと多彩な支援が起業を促進

ロバートソン 大学院には社会経験を経たうえで入ってくる人も多く、彼らは自分への投資という目的がはっきりしていると思います。ビジネスに役立てたい、起業したい、こういう生き方をしたい、とか。自分のマップがある程度確定した状態で入学するから、当事者意識も高まってくる。実際にローゼンバーグさんのクラスにはどのような人が多かったのですか。

ローゼンバーグ DHGSにはさまざまな国の人、さまざまな経験を持つ人たちがいました。4年制の学士課程を修了した人が大学院に進学するというより、もともとビジネスの経験があったり、現在進行形で事業を続けていたりする、社会経験の豊富な人たちが集まってきます。

デザイン会社を経営している人もいれば、広告会社の人もいました。なかにはVRの研究をしていた人もいました。DHGSでは同級生や先生方との強いネットワークもつくれるので、今でも自分の会社から彼らに仕事を発注することがあります。

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