SPECIAL ADVERTISING SECTION

自分を創る音の風景

vol.3 バレエ・ダンサー 熊川哲也さん

2014年05月22日(木)12時01分

日本バレエ界を代表するトップ・ダンサー、熊川哲也さん。10歳でバレエを始め、現在まで30年以上に渡ってバレエ界の世界に身を投じてきた彼の舞台は世界的にも高く評価されている。その一方で、99年には自身が主宰するKバレエ・カンパニーも設立。後進の育成にも力を入れるなど、日本バレエ界の未来を見据えた活動を続けている。
「ダンサーがいなくても音楽は成立しますけど、我々は音楽とは切っても切れない関係なのです」──そう話す熊川さんだけに、音楽に対するこだわりも並大抵のものではない。多くのダンサーたちが汗を流すKバレエ・カンパニーで話を聞いた。

熊川哲也さん

──熊川さんは10歳でバレエを始められたわけですが、それ以前にはどのような音楽に触れていましたか?
「他の団塊ジュニアの方々と同じだと思いますよ。千昌夫の"北国の春"とか『マッハGoGoGo』のテーマソングを口ずさんでいたことは覚えています。ただ、好きで聴いているというよりも、親がかけているラジオやテレビ、ステレオを通じて自然に耳にしていたという感じですよね」

──ご自宅でクラシックは流れていましたか?
「日常的に流れていたわけではないのですが、母親がラベルのボレロを好きでよくかけていたのは記憶に残っていますね。あと、従兄弟が先にバレエを始めていたので、従兄弟の発表会で耳にはしていました。わりと感情の起伏が激しい子どもだったので、幼少時代からワルツを聴けば心が踊り、アダージョを聴けば悲しい気分になったり、そういうことはありましたね。ある意味、僕にとってはクラシック音楽が子守唄でしたよ。もちろん知識もなければ楽譜を読めるわけでもないのですが、自分のなかにスッと入ってきて無意識のうちに重要な存在になっていました」

MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 2
    宇宙から「潮の香り」がしていた...「奇妙な惑星」に生物がいる可能性【最新研究】
  • 3
    ヤクザ専門ライターが50代でピアノを始めた結果...習い事、遅かった「からこそ」の優位とは?
  • 4
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食…
  • 5
    戦車「爆破」の瞬間も...ロシア軍格納庫を襲うドロー…
  • 6
    宇宙の「禁断領域」で奇跡的に生き残った「極寒惑星…
  • 7
    対中関税引き下げに騙されるな...能無しトランプの場…
  • 8
    トランプに投票したことを後悔する有権者が約半数、…
  • 9
    サメによる「攻撃」増加の原因は「インフルエンサー…
  • 10
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新研究が示す運動との相乗効果
  • 3
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 4
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 5
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 6
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 7
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 8
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 9
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 10
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    加齢による「筋肉量の減少」をどう防ぐのか?...最新…
  • 5
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中