プレスリリース

~令和6年度「第9期介護保険事業計画」に向けた検証~ 特養2.8万床の空き。重度対応可能な保険外施設が受け皿に。

2023年04月28日(金)11時30分
株式会社TRデータテクノロジー(本社:東京都中央区、代表取締役:田中 幹雄、以下 当社)は、来年度の第9期介護保険事業計画施行を踏まえ、介護保険/保険外施設の整備実態を分析しました。結果は次のとおりです。
なお、当社では全国の介護施設及び居宅サービスのマーケティング素材を提供しており、2023年5月には医療介護の地域資源が分析できる「地方自治体向け」BIツールをリリースします。


1) 介護保険の指定施設の空き室状況
下図は全国の介護保険の指定を受けた施設・居住系サービスの空き室数である(空き床数)。介護付は3.8万床、特養は2.8万床の空き室が発生しており、定員数を母数にした空室率はそれぞれ14%と5%となる。

※本リリースのデータ元は2023年1月時点で入手できた厚労省の介護サービス情報公表システムおよび重要事項説明書/入居率不明件数は全体の2.3%(集計から除く)/略称:介護付(介護付有料老人ホーム)、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)、特養(特別養護老人ホーム)、療養病床(介護療養型医療施設)

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/354204/LL_img_354204_1.jpg
施設タイプ別空室数

2) 要介護度3以上の層の入居先内訳
下図(円グラフ)は前項の介護保険の指定施設のほか、保険外施設(住宅型、サ高住)も含めた全入居者の要介護度3以上の入居内訳である。保険外施設の入居割合は全体で約2割だが、下表では地域によって大きな差が生じている。福井県、新潟県等では従来どおり、介護保険施設が要介護度3以上の受け皿となっているのに対して、主に西日本各県で保険外施設の割合が高い。近年、医療特化型や重度向けサービスを標ぼうする保険外施設が増加し、これらが特養の代替機能を果たしていると推測される。

※本項の保険外施設は住宅型、サ高住(非特定)を差し、ケアハウス等の他施設タイプは除く。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/354204/LL_img_354204_2.jpg
要介護度3以上の入居先内訳
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/354204/LL_img_354204_3.jpg
要介護度3以上の入居先内訳(都道府県別)


■福祉施設・高齢者住宅 Data Baseの概要
【サービス概要】
全国の福祉施設の情報を収集して介護データベースを構築。ホーム基本情報のほか入居率や利用料等の商品情報を法人向けに提供。ホーム事業者や福祉機器メーカー、学術機関等の様々な分野で採用されている。

【企画協力・販売】
株式会社高齢者住宅新聞社
https://koureisha-jutaku-db.com/


■本内容のウェビナーご案内
5月8日・9日・15日・16日 各回45分(無料/LIVE)
※お申込みは当社サイトより。 https://trdt.co.jp
「【第9期介護保険事業計画】地域包括ケア「見える化システム」に替わる新ツール」

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/354204/LL_img_354204_4.jpg
会社二次元コード


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

プーチン氏、15日にトルコで直接協議提案 ゼレンス

ビジネス

ECBは利下げ停止すべきとシュナーベル氏、インフレ

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット

ワールド

インドとパキスタン、停戦合意から一夜明け小康 トラ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦闘機を撃墜する「世界初」の映像をウクライナが公開
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    指に痛みが...皮膚を破って「異物」が出てきた様子を…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中