コラム

鳩山首相にお笑い大賞

2010年05月17日(月)19時35分

 鳩山政権が発足してから、夜のニュースが楽しみになった。ほとんど毎日のように、鳩山首相が「がっかり」や「びっくり」をプレゼントしてくれるからだ。当然、最初は怒っていたのだが、毎日のように公約破りや日和見政策転換を聞かされるうちにだんだん笑えるようになってきた。

 子ども手当を所得制限なしでバラまくと聞いたときは、まだまともに怒っていた。亀井郵政改革・金融担当相の「郵政国有化」案で鳩山首相や菅副総理が了承したしないでもめたとき、「聞いていない」と言っていた鳩山首相が翌日、郵貯預け入れ限度額を1000万円から2000万円に引き上げる亀井案を一転して承認したころにはもう爆笑だった。普天間飛行場の移設問題で、鹿児島県徳之島で大規模反対集会があった後も「私には腹案がある」と言い続けたのはブラックジョーク。5月末決着に間に合わなかったのは、ほぼお約束どおりのオチだといえる。

 バラまき首相や漫画首相は過去にもいたが、高邁なことを言っておいて、圧力がかかったり逆境に出合ったりすると真摯に日和る、その絶妙なボケ具合はこれまでになかった気がする。

──編集部・千葉香代子

プロフィール

ニューズウィーク日本版編集部

ニューズウィーク日本版は1986年に創刊。世界情勢からビジネス、カルチャーまで、日本メディアにはないワールドワイドな視点でニュースを読み解きます。編集部ブログでは編集部員の声をお届けします。

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