11月分食料支援の全額支給を、米控訴裁が地裁判決支持

写真は「フードスタンプ」の看板。１１月３日、ニューヨーク州ボールドウィンの食料品店前で撮影。REUTERS/Shannon Stapleton

Nate Raymond

［ボストン　１０日　ロイター］ - 米政府機関の一時閉鎖中の低所得者向け食料購入補助「フードスタンプ」（ＳＮＡＰ）の１１月分の支給を巡る裁判で、ボストンの連邦控訴裁判所は９日遅く、１１月分を全額支給するよう命じたロードアイランド州連邦地裁の判断を支持する判断を示した。

ロードアイランド州地裁は６日、米農務省に対し、ＳＮＡＰ資金のうち４０億ドルを他の使途とすることを認めず、全額支給するよう命じた。トランプ政権は、地裁判断の差し止めを求めて上訴したが、控訴裁は退けた。

ただ連邦最高裁は７日に、控訴審が行われていることを踏まえ、地裁の全額支給判決の保留を命じた。保留措置は控訴裁の判決後４８時間有効のため、控訴裁の判決は当面、執行力を持たない。

農務省は８日、最高裁の命令前に全額支給措置を取った州に対し、措置の取り消すを指示し、従わない場合は制裁を科す可能性があると警告した。