ニュース速報
ワールド

韓国与党・首相「大統領は国政関与せず」、前国防相は戒厳令関与で拘束

2024年12月08日(日)14時15分

韓国の検察当局は8日、尹錫悦大統領の3日夜の非常戒厳宣布に関与した疑いで金竜顕前国防相を拘束した。聯合ニュースが伝えた。10月撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)

Hyunjoo Jin

[ソウル 8日 ロイター] - 韓国の検察当局は8日、尹錫悦大統領の3日夜の非常戒厳宣布に関与した疑いで金竜顕前国防相を拘束したと発表した。

4日に国防相を辞任した金氏は戒厳令宣布の中心人物とみられていた。軍高官や野党議員による尹大統領の弾劾訴追の申し立てによれば、金氏が大統領に宣布を提案した。

聯合ニュースによると、金氏は現地時間8日午前1時30分ごろにソウル中央地検に出頭。特別捜査チームが金氏を取り調べ、身柄を拘束した。

国会で7日夜に審議された尹大統領の弾劾訴追案は、与党「国民の力」議員の大半が投票に参加しなかったため、成立せず、大統領は弾劾を回避した。

だが与党の韓東勲代表は、大統領は最終的には退陣せざるを得ないと表明。韓氏は8日、韓悳洙首相との共同記者会見で、大統領は早期辞任するまでの間、外交やその他の国政に関わることはないと述べた。

少数野党3党は、尹氏、金氏、戒厳令司令官の朴安洙陸軍参謀総長を内乱容疑で検察に告発した。内乱罪で有罪判決を受けた場合、死刑または無期懲役・禁錮に処せられる。

聯合ニュースによると、警察は8日、尹氏と閣僚らの内乱容疑に対する捜査の一環として、金氏の事務所を家宅捜索した。

野党議員らは、大統領が戒厳令を無効とする議員投票を阻止するために軍を動員したと主張している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

インドネシア中銀、2会合連続金利据え置き ルピア安

ワールド

政府・日銀、高い緊張感もち「市場注視」 丁寧な対話

ビジネス

オランダ政府、ネクスペリアへの管理措置を停止 対中

ワールド

ウクライナに大規模な夜間攻撃、10人死亡・40人負
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中