ニュース速報

ワールド

天安門事件から34年迎えた香港、警察が厳戒態勢 23人拘束

2023年06月05日(月)16時04分

 1989年の天安門事件から34年を迎えた4日、香港ではかつて大規模な追悼集会が開催されていたビクトリア公園付近には多数の警察官が派遣され、装甲車両まで動員される厳戒態勢が敷かれた。写真は警察に拘束される女性(2023年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港/台北 4日 ロイター] - 1989年の天安門事件から34年を迎えた4日、香港ではかつて大規模な追悼集会が開催されていたビクトリア公園付近には数百人の警察官が派遣され、装甲車両まで動員される厳戒態勢が敷かれた。

香港警察は5日の声明で、治安を乱した疑いで20代から70代の男女23人を拘束したと発表した。

ロイターが目撃しただけでも、花束を抱えていた活動家や、ろうそくを手に街頭に1人で立っていただけの老人など十数人が警察に拘束され、当局による締め付けの強さが改めて浮き彫りになった。

黒いTシャツを着てこの公園を訪れ、警察から尋問を受けたというクリス・トーさん(51)は「体制側は(天安門事件を)忘れてほしいと思っているが、決して忘れてはならない。(中国は)全ての歴史をなかったことにしたいのだ。われわれは自らの体と言葉を駆使し、何が起きたのかを伝えていく必要がある」と訴えた。

香港では今年になって当局の治安維持への取り組みが格段に強化されており、地元メディアによると最大で6000人の警察官が各所に配置されている。

複数の政府当局者は市民に対して法令を守るよう警告も発してきた。ただ天安門事件の追悼行為が2020年に制定された香港国家安全維持法に抵触するのかどうか明言はしていない。

4日の首都北京の天安門広場自体は、警察の目が光る中でも写真撮影をする観光客でにぎわっており、警戒態勢が目立って厳格化された形跡はなかった。

一方、台湾の台北市内では、数百人が参加した天安門事件の追悼集会が開かれた。参加者の1人は香港で追悼ができなくなっている現状に悲しみを示し、「香港(の自由)は後戻りしている」と語った。

*システムの都合で再送します。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

イラン情勢踏まえても、金融政策の具体的手法は日銀に

ビジネス

中東紛争、深刻な国際的ショックに発展も=豪中銀金融

ワールド

トランプ政権、米企業にベネズエラ国営石油会社との取

ワールド

英南東部の髄膜炎集団感染で2人死亡 大学生らにワク
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 2
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 3
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 4
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 5
    モジタバの最高指導者就任は国民への「最大の侮辱」.…
  • 6
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 7
    ガソリン価格はどこまで上がるのか? 専門家が語る…
  • 8
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 9
    観客が撮影...ティモシー・シャラメが「アカデミー賞…
  • 10
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったの…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期スペイン女王は空軍で訓練中、問われる「軍を知る君主」
  • 3
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が発生し既に死者も、感染源は「ナイトクラブ」
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 6
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 10
    【衛星画像】イラン情勢緊迫、米強襲揚陸艦「トリポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中