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国連の生物多様性会議、30年までの自然保護目標で合意

生物多様性に関する国連の会議、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は19日、2030年までに世界の陸と海の30%を保全する野心的な目標を含めた自然保護活動に取り組むことで合意した。(2022年 ロイター/Julian Haber/UN Biodiversity)
[モントリオール 19日 ロイター] - カナダのモントリオールで開催されてきた生物多様性に関する国連の会議、国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)は19日、2030年までに世界の陸と海の30%を保全する野心的な目標を含めた自然保護活動に取り組み、巨額の資金を充てることで合意した。今回合意した内容は30年までの世界の保全努力の指針となる。
広大な熱帯雨林を有するアフリカ主要国が反対したため、途上国の保護活動への資金拠出を巡って意見が分かれ、最後まで激しい交渉が繰り広げられた。
COP15議長国、中国の黄倫丘・生態環境相は、コンゴ民主共和国代表団の反対意見を無視するかのように合意を宣言した。
コンゴ側は、先進国は発展途上国の自然保護活動にもっと資産を提供すべきだと主張した。
最終合意を支持するメキシコの発言を認め、黄氏が合意を宣言したことに対してアフリカの代表団からは怒りの声が上がった。カメルーン代表は、合意は力ずくで可決されたと述べた。ウガンダ代表は手続きを支持しないとし、発言を記録するよう求めた。
こうした論争があったにもかかわらず、代表団から正式な異議申し立てがなかったのを理由に国連は合意を表明した。