ニュース速報

ワールド

スリランカ前大統領、9月上旬に帰国か 安全確保が懸案=関係筋

2022年08月24日(水)12時41分

 経済危機のスリランカで大規模な抗議デモの中、先月出国したラジャパクサ前大統領(写真)について、今後2週間程度の間に帰国する可能性があるとスリランカ政府関係者らが23日にロイターに述べた。2021年11月にスコットランドで撮影。代表撮影(2022年 ロイター)

[コロンボ 23日 ロイター] - 経済危機のスリランカで大規模な抗議デモの中、先月出国したラジャパクサ前大統領について、今後2週間程度の間に帰国する可能性があるとスリランカ政府関係者らが23日にロイターに述べた。帰国はタイでの滞在費用とも関係しているという。

ラジャパクサ氏は7月13日に国外に脱出し、シンガポールを経て現在はタイに滞在している。

スリランカのメディアは、ラジャパクサ氏が24日に帰国する可能性があると報じていたが、関係者によると、同氏の安全などを巡る与党スリランカ人民戦線 (SLPP)と政府の協議が続いているため延期された。

政府関係者によると、ラジャパクサ氏は帰国を望んでいるが、安全上の懸念から情報機関が帰国を遅らせるよう助言。安全が確保されれば、2週間後、あるいはそれより早く帰国する可能性もある。

もう一人の関係者は、タイでの滞在費が、できるだけ早い帰国を求める一因だと説明。「プライベートジェットやホテルのスイートルーム、24時間体制の警護など、費用が数億ルピーに膨れ上がっている」という。

ラジャパクサ家に近い別の情報筋によると、この費用は主に彼の支持者が負担している。

SLPPの幹部は、党がウィクラマシンハ大統領にラジャパクサ氏の早期帰国の手配を要請したと述べた。

経済危機のスリランカに対する30億ドル規模の支援措置の可能性について、国際通貨基金(IMF)の代表団が24日に同国入りする予定。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾でリコール投票始まる、野党議員24人の解職に是

ワールド

OPECプラス、有志8カ国の増産方針維持 28日の

ワールド

トランプ大統領、ロシアとの核軍縮合意「失効望ましく

ビジネス

アングル:低迷ヘルスケア株、浮上の鍵は米薬価政策巡
MAGAZINE
特集:山に挑む
特集:山に挑む
2025年7月29日号(7/23発売)

野外のロッククライミングから屋内のボルダリングまで、心と身体に健康をもたらすクライミングが世界的に大ブーム

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 3
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や流域住民への影響は?下流国との外交問題必至
  • 4
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 5
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 6
    機密だらけ...イラン攻撃で注目、米軍「B-2ステルス…
  • 7
    レタスの葉に「密集した無数の球体」が...「いつもの…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「電力消費量」が多い国はどこ?
  • 9
    羽田空港に日本初上陸! アメックス「センチュリオン…
  • 10
    アメリカで牛肉価格が12%高騰――供給不足に加え、輸入…
  • 1
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 2
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 3
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか
  • 4
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 7
    「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 10
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 7
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 8
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 9
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 10
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中