ニュース速報

ワールド

米、ロの化学生物兵器に警戒 ウクライナへ物資提供

2022年04月02日(土)06時24分

米ホワイトハウス(写真)は1日、ロシアが化学・生物兵器を配備した場合に備え、米国はウクライナに物資や設備を提供していると表明した。3月撮影(2022年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 1日 ロイター] - 米ホワイトハウスは1日、ロシアが化学・生物兵器を配備した場合に備え、米国はウクライナに物資や設備を提供していると表明した。また、いかなる形であっても国内での備えが損なわれるものではないと強調した。

サキ報道官は、ロシアがウクライナに化学・生物兵器を配備する可能性があるほか、そのような攻撃の下地を作るため、敵の犯行に見せかけて攻撃を仕掛け、軍事侵攻の口実にする「偽旗作戦」を行いかねず、備えとしてウクライナへ物資を提供していると述べた。

ホワイトハウスは、ロシアが化学・生物兵器による攻撃を計画しているという証拠を示していない。米国防総省高官は先月22日の時点で、ロシアがウクライナに対し化学・生物兵器を使用する差し迫った兆候は確認できていないと明かした。

対ウクライナ戦争を「特別軍事作戦」と称するロシアも、ウクライナが化学兵器の使用を準備していると一方的に非難。米国当局は、こうした主張そのものが偽りであり、ロシアが自らその準備を進めている証拠だと指摘する。

米ホワイトハウスはこれまでに、ロシアがウクライナへの侵攻で化学兵器や生物兵器、核兵器などの大量破壊兵器を使用した場合の米国側の対応を策定する専門家チームを立ち上げた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ネパール首相が辞任、反汚職デモ激化 首都空港が閉鎖

ビジネス

独VW、AIに最大10億ユーロ投資へ コスト削減目

ワールド

ロシアがウクライナ東部空爆、20人以上死亡 ゼレン

ビジネス

英中銀の6カ月物オペ、利用額が20年以降で最多
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 3
    エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒否した母親、医師の予想を超えた出産を語る
  • 4
    石破首相が退陣表明、後継の「ダークホース」は超意…
  • 5
    ドイツAfD候補者6人が急死...州選挙直前の相次ぐ死に…
  • 6
    もはやアメリカは「内戦」状態...トランプ政権とデモ…
  • 7
    世論が望まぬ「石破おろし」で盛り上がる自民党...次…
  • 8
    「ディズニー映画そのまま...」まさかの動物の友情を…
  • 9
    ロシア航空戦力の脆弱性が浮き彫りに...ウクライナ軍…
  • 10
    金価格が過去最高を更新、「異例の急騰」招いた要因…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 4
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 5
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 8
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 9
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 10
    「稼げる」はずの豪ワーホリで搾取される日本人..給…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 6
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 7
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中