ニュース速報

ワールド

紛争地域にコロナワクチン提供、米がJ&JとCOVAX仲介

2021年11月11日(木)07時45分

ブリンケン米国務長官は10日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と新型コロナウイルスワクチン共同購入・配分の国際枠組み「COVAX」がJ&J製ワクチンを紛争地域の人々に提供する契約を結び、米政府がこれを仲介したと発表した。写真は2020年10月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 10日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は10日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と新型コロナウイルスワクチン共同購入・配分の国際枠組み「COVAX」がJ&J製ワクチンを紛争地域の人々に提供する契約を結び、米政府がこれを仲介したと発表した。

ブリンケン氏は、首都ワシントンで開かれた新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に関する外相会合の冒頭で発表。時期や対象国、どれだけの量を届けるのかなどの詳細は明らかにしなかった。

「政府のワクチン接種キャンペーンが届いていない人たちも、私たちの努力から取り残されないようにする必要がある。彼らも同じように保護される必要がある。私たちは困難な状況下の人々が一刻も早く新型コロナから保護されることを切望している」と述べた。

契約では、J&J製ワクチン30万回分が紛争地の人道活動家や国連平和維持軍に提供されるという。また、ブリンケン氏は、民間企業がサプライチェーンやワクチン製造施設で各国を支援する取り組みも発表した。

今回の会議は、バイデン米大統領が主催した9月22日のオンラインサミット(首脳会議)に続くもの。バイデン氏は新型コロナワクチン5億回分を追加購入し、他国に寄付することを約束した。

公衆衛生の専門家は富裕国が十分な努力をしていないとし、特に米国は世界の人口の多くが依然としてワクチンを接種できない中で、ワクチン接種を完了した米国人に追加接種を計画していることを批判している。

また、ワクチン寄付の計画は歓迎すべきだが不十分だと言及。米ファイザー製のワクチンは、ワクチンの保管や輸送の高度なインフラが整っていない貧困国では大規模な展開と投与が難しいと指摘した。

会議に出席した世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、新型コロナと闘うための新薬研究・生産に資金を提供する「COVID-19ツール・アクセラレーター」や、アフリカ連合のワクチン基金に十分な資金を提供するよう外相らに呼び掛けた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

北朝鮮が固体燃料エンジンの地上燃焼実験、金総書記が

ワールド

ウクライナ大統領がUAE・カタール訪問、防衛協力で

ワールド

全米で反トランプ集会 移民政策やイラン戦争に抗議 

ワールド

米国防総省、イランで数週間にわたる地上作戦を準備=
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 2
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度を決める重要な要素とは?
  • 3
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?...「単なるホラー作品とは違う」「あの大作も顔負け」
  • 4
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    ヒドラのように生き延びる...イランを支配する「革命…
  • 9
    ウィリアム皇太子が軍服姿で部隊訪問...「前線任務」…
  • 10
    カタール首相、偶然のカメラアングルのせいで「魔法…
  • 1
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 2
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 3
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店員も「なすすべなし」の暴走モード
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 9
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 10
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中