ニュース速報

ワールド

米国の高校生は秋までにワクチン接種、小学生は来年初め=ファウチ氏

2021年03月08日(月)11時22分

 3月7日 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は米国の高校生は秋までに新型コロナウイルスワクチンを接種できるとの見通しを示した。写真は2020年9月、ペンシルバニア州の高校で撮影(2021年 ロイター/Rachel Wisniewski)

[ワシントン 7日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は7日、米国の高校生は秋までに新型コロナウイルスワクチンを接種できるとの見通しを示した。また、より低学年の生徒は来年初めにも接種が可能になる公算が大きいとした。

ファウチ氏はCBSに対し「高校生は秋学期までに接種できる可能性が非常に高いとみている。学期の初日ではないかもしれないが、秋の早い時期にはできるだろう」と語った。

小学生については、安全性に関する研究完了後、来年第1・四半期までに接種の準備が整う公算とした。

ファウチ氏は、米疾病対策センター(CDC)が「向こう数日中」にも、既に接種を受けた人を対象に感染対策の指針緩和を発表するとの見方を示した。一方、まだ接種を受けていない80%超の国民には引き続き感染対策を徹底するよう呼び掛けた。

米国は現在、1日当たり平均210万人にワクチンを接種している。

1日当たりの新規感染者数は6万─7万人で下げ止まっており、ファウチ氏はこれについて、受け入れられない水準とした。その上で、変異株が現れる中で感染再拡大を防ぐためには、マスク着用義務などの予防策を維持する必要があると強調。

ニューヨーク市周辺で新たな変異株の感染が広がっており、感染力が「かなり強い」ことや、モノクローナル抗体やワクチンが提供する防御を幾分すり抜けることが判明しつつあると警鐘を鳴らした。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

市場動向、注意深く見守っている=高市首相

ワールド

中国から訓練の連絡あったが、区域など具体的な内容知

ビジネス

米電力消費、今年と来年は過去最高更新 米当局予測

ビジネス

中国11月物価統計、CPIが前年比で加速 PPIは
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「財政危機」招くおそれ
  • 4
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 5
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 8
    「1匹いたら数千匹近くに...」飲もうとしたコップの…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中