ニュース速報

ワールド

訂正-世界のコロナ死者、「近く」週間で10万人突破へ WHOが警鐘

2021年01月19日(火)09時43分

 世界保健機関(WHO)の緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は1月18日、世界の新型コロナウイルス感染症による週間の死者が「近く」10万人を突破する見通しとした。写真は2020年2月撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ 18日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は18日、世界の新型コロナウイルス感染症による週間の死者が「近く」10万人を突破する見通しとした。先週は9万3000人超だった。

地域別では米州の状況が深刻で、死者数が世界全体の約47%を占めると指摘。欧州では感染者および死者数が安定化の兆候を示しているものの、依然高止まりしているとした。

また、WHOのテドロス事務局長は、昨年には44カ国が、年初からは少なくとも12カ国が新型コロナワクチン確保に向けてワクチンメーカーと二者間協定を締結したと指摘。「ワクチンの囲い込みや協調性のない対応、社会・経済的な混乱の継続」を招き、新型コロナワクチンの公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」の取り組みを遅らせる恐れがあるとの認識を示した。

各国のワクチンを巡る「自己優先的なアプローチ」は低所得国や脆弱な国をリスクにさらし、「パンデミック(世界的大流行)を長引かせかねない(訂正)」と警鐘を鳴らした。

テドロス氏によると、これまでに高所得国49カ国で3900万回分のワクチン接種が行われた一方、低所得国では1カ国、25回分の接種にとどまっている。

また、WHOの高官は、COVAX向けの新型コロナワクチン確保に向け、米ファイザーと交渉を進めており、「非常に近く入手する見通し」と明らかにした。

*本文4段落目の「パンデミック(世界的大流行)を長引かせない」を「長引かせかねない」に訂正します

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ビットコイン一時9万ドル割れ、リスク志向後退 機関

ビジネス

ユーロ圏銀行、資金調達の市場依存が危機時にリスク=

ビジネス

欧州の銀行、前例のないリスクに備えを ECB警告

ビジネス

ブラジル、仮想通貨の国際決済に課税検討=関係筋
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 3
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 9
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 10
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中