ニュース速報

ワールド

米最高裁、ペンシルベニア・ノースカロライナの郵便投票期限延長認める

2020年10月29日(木)11時29分

 10月28日 米連邦最高裁判所は来週の大統領選挙で激戦州となっているペンシルベニア州とノースカロライナ州の郵便投票を巡り、期限の延長を認める判断を示した。写真はワシントンにある最高裁。6月25日撮影(2020年 ロイター/Al Drago)

[28日 ロイター] - 米連邦最高裁判所は28日、来週の大統領選挙で激戦州となっているペンシルベニア州とノースカロライナ州の郵便投票を巡り、期限の延長を認める判断を示した。

ペンシルベニア州最高裁は9月、投票日までの消印があれば最大3日後までに届いた郵便投票を集計に入れられるとする判断を示した。

連邦最高裁は今月、この判決の阻止を求めた共和党の申し立てをすでに退けている。今回は、州最高裁の決定に対する共和党の上訴について、優先審理を行わない判断を示した。この結果、州最高裁の決定は当面維持されることになった。

一方、連邦最高裁はこの日、ノースカロライナ州の郵便投票期限延長を阻止するよう求めたトランプ陣営の申し立ても退けた。

トランプ大統領に指名され、27日に連邦最高裁判事に就任したエイミー・バレット氏はいずれの判断にも加わらなかった。最高裁報道官によると、両案件について資料を十分に精査する時間がなかったためという。

連邦最高裁のアリト判事とトーマス判事、ゴーサッチ判事(いずれも保守派)は、ペンシルベニア州裁判所の決定について、憲法違反の「可能性が高い」とし、選挙前に審理を行うべきだとの見解を示した。

ただ「投票日を目前に控えた現段階では、選挙前にこの問題について決定を行う十分な時間はないと、不本意ながら結論付けた」とした。

保守派判事らは、この件について審理を行い、比較的迅速に判決を出すことは依然として可能だとし、問題は決着していないとの見方を示唆した。

ペンシルベニア州のシャピロ司法長官(民主党)は声明で、「さらなる訴訟を回避」するため、郵便投票用紙を投票箱に入れるか、郡の選挙管理委員会に持ち込むよう有権者に促した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

BMW、第2四半期販売は小幅増 中国不振を欧州がカ

ワールド

ロシアに関する重要声明、14日に発表とトランプ米大

ワールド

ルビオ長官、11日にマレーシアで中国外相と会談へ 

ワールド

UAE、産油能力を一段と拡大する可能性も=エネルギ
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中