ニュース速報

ワールド

英米加、ロシアがサイバー攻撃と非難 コロナワクチン情報狙い

2020年07月17日(金)08時46分

英国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は16日、ロシアが支援するハッカー集団が新型コロナウイルスのワクチンや治療法の研究・開発に関する情報を標的に、世界の研究機関にサイバー攻撃を仕掛けていると非難する声明を発表した。写真はイメージ。2018年10月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン/オタワ 16日 ロイター] - 英国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は16日、ロシアが支援するハッカー集団が新型コロナウイルスのワクチンや治療法の研究・開発に関する情報を標的に、世界の研究機関にサイバー攻撃を仕掛けていると非難する声明を発表した。

声明は英、米、カナダの当局が連携して発表。「新型コロナのパンデミック(世界的大流行)封じ込めに向けた重要な取り組みへの卑劣な攻撃」と非難した。

攻撃はハッカー集団「APT29(コージー・ベアー)」によるもので、フィッシングやマルウェアなど多種の手法で攻撃を仕掛けているという。NCSCは、攻撃が今後も継続する公算が大きいと予想する。

サイバーセキュリティーの研究者らによると、APT29のハッキングツールは過去1年間にわたって米国、日本、中国、アフリカに設置されたクライアントに対して使用された。

ラーブ英外相は、新型コロナに関する研究を標的にするロシアの情報活動は「容認できない」と表明。英政府は同盟国と連携し、責任を追及すると述べた。

カナダ当局も、サイバー攻撃はパンデミックへの対応を阻害すると非難した。

ロシア通信(RIA)によると、ペスコフ大統領報道官は正当な証拠はないとして、英国などの主張を否定している。

また、米国土安全保障省と米サイバー軍は16日、ロシアのハッカー集団が開発している3つのハッキングツールに関する技術情報を公表。コードネームは「WELLMAIL」、「SOREFANG」、「WELLMESS」。

関係筋によると、米製薬会社内で「WELLMESS」が発見された事例がいくつかあるという。このツールによりハッカーは秘密裏に安全なコンピューターへのリモートアクセスが可能となった。同筋は被害に遭った企業名を明らかにしなかった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ワールド

米政権、鉄鋼・アルミ関税引き下げ報道を否定 「決定

ビジネス

米CPI、1月は2.4%に鈍化 基調インフレ圧力は

ワールド

米政権、ハーバード大を提訴 「入試の人種考慮巡る捜
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の定説に挑む、3人の日本人科学者と外科医
  • 4
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 5
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 6
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 9
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中