ニュース速報

ワールド

WHO、新型コロナ対応検証に独立パネル設置へ

2020年07月10日(金)03時46分

世界保健機関(WHO)は9日、新型コロナウイルス感染拡大へのWHOの対応、および各国政府の対応を検証するための独立パネルを設置すると発表した。ジュネーブのWHO本部で1月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)

[ジュネーブ/チューリヒ 9日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は9日、新型コロナウイルス感染拡大へのWHOの対応、および各国政府の対応を検証するための独立パネルを設置すると発表した。

WHOのテドロス事務局長によると、ニュージーランドのヘレン・クラーク元首相とリベリアのエレン・サーリーフ前大統領が新設されるパネルを率いることで合意。メンバーの選定に着手する。

テドロス事務局長は「世界中に広まったこの感染症について、引き起こした影響の甚大さに見合う真摯な評価が必要だ」とし、独立パネルは11月に開かれる年次保健相会合に中間報告を提出し、来年5月に「まとまった」報告書を公表すると明らかにした。

新型ウイルス感染拡大への対応を巡っては、トランプ米大統領がWHOは「中国中心主義」で、世界に不適切な提言を行っていると批判。国連は7日、トランプ政権から正式な通告を受けたとし、米国がWHOを来年7月6日付で脱退すると発表した。

米政府当局者はロイターに対し「WHOは物事を整理する必要があるとトランプ大統領は明確に示してきた。感染症拡大に透明性と信頼性を持って対応する能力の改善を示すことが第一歩となる」と述べた。

WHOは声明を発表し、独立パネルの設置は新型ウイルス感染拡大に対する世界的な対応を評価するよう加盟194カ国から5月に要請があったことを受けたもので、米国が示した見解に対応するものではないと説明した。

米ジョージタウン大学のローレンス・ゴスティン教授はロイターの取材に、WHOに近い国が主導する「内部調査」になってはならないと指摘。「真に独立した専門家が新型ウイルス感染症を巡る状況を真摯に精査することが必要不可欠だ」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米バークシャー、アベル新CEOの給与2500万ドル

ワールド

米共和党、下院議員死去で議席差さらに縮小 中間選挙

ワールド

コロンビア外相「領土と主権守る」、トランプ氏の侵攻

ワールド

オマーン、国際金融センター設立計画を発表
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが「手紙配達」をやめた理由
  • 4
    「見ないで!」お風呂に閉じこもる姉妹...警告を無視…
  • 5
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 6
    「悪夢だ...」バリ島のホテルのトイレで「まさかの事…
  • 7
    若者の17%が就職できない?...中国の最新統計が示し…
  • 8
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 9
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 10
    砂漠化率77%...中国の「最新技術」はモンゴルの遊牧…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 7
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中