ニュース速報

ワールド

韓国、新型コロナで国民に現金支給 58億ドルの補正予算編成へ

2020年03月30日(月)17時03分

 3月30日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(写真)は、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への影響を緩和するため、高所得者を除く国民に現金を支給し、近く第2弾の補正予算を発表すると明らかにした。写真は昨年12月成都での代表撮影(2020年/ロイター)

[ソウル 30日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への影響を緩和するため、高所得者を除く国民に現金を支給すると発表、これに伴い第2弾の補正予算を編成すると明らかにした。4月の国会承認を見込む。

文大統領は経済担当当局者との緊急会合で、「経済的ショックに備え、労働市場の不安や企業の流動性危機が生じた場合に迅速に対応できるよう、政府は可能な限り資金力を温存する必要がある」と述べた。

現金は所得上位30%を除くすべての家計に対し、最大100万ウォン(816ドル)を支給。また、一部の中小企業は今月から保険料や公共料金の支払いを一部免除されるとした。

洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政相は会見で、現金支給を盛り込んだ第2弾補正予算は7兆1000億ウォン(58億ドル)の規模になると述べた。

一時的な支援措置の「緊急災害支援金」に約9兆1000億ウォン拠出する計画。

洪氏は、第2弾補正予算の財源を確保するため赤字国債の発行が必要になるとの見方を示した。

韓国疾病予防管理局(KCDC)の30日の発表によると、国内の新型コロナ感染者数は78人増えて9661人。死者は6人増えて158人。

ここ3週間、新規感染者数は100人前後かそれを下回る状況となっているが、小規模なクラスター(感染者集団)の発生が続いており、海外からの入国者の感染症例が増えている。政府は29日、海外から入国する全員を対象に、4月1日から2週間の隔離を義務付ける方針を示した。

*内容とカテゴリーを追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

豪経済見通し、現時点でバランス取れている=中銀総裁

ワールド

原油先物横ばい、前日の上昇維持 ロシア製油所攻撃受

ワールド

クックFRB理事の解任認めず、米控訴裁が地裁判断支

ワールド

スウェーデン防衛費、対GDP比2.8%に拡大へ 2
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 8
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中