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新型肺炎、中国の死者25人に増加 発症者は800人超え

2020年01月24日(金)18時54分

 中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルスによる肺炎で、中国当局は24日、国内での死者が25人となり、発症者は800人を超えたことを明らかにした。写真は上海の地下鉄駅で23日に撮影(2020年 ロイター/Aly Song)

[北京 24日 ロイター] - 中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルスによる肺炎で、中国当局は24日、国内での死者が25人となり、発症者は800人を超えたことを明らかにした。世界保健機関(WHO)は23日、国際的な緊急事態宣言を見送ったが、海外でも新たな感染が報告されている。

中国の国家衛生健康委員会は、23日時点で新型肺炎の発症者が830人に達し、死者は25人になったことを確認した。

春節に伴う連休で多数の中国人が移動すると見込まれることから、衛生当局者は感染拡大がさらに加速する可能性を指摘している。

すでに中国以外では、米国、タイ、韓国、日本で感染が確認されている。24日は、韓国と日本で2例目の感染が確認されたほか、シンガポールでも新たに2人の感染例が報告された。

<WHO、国際的な緊急事態判断を見送り>

22日から緊急委員会会合を開催していたWHOは23日、「国際的な公衆衛生上の緊急事態と判断するには時期尚早」との判断を下し、緊急事態の宣言を見送った。ただ、情勢を緊密に注視しているとし、事態を見守る姿勢を強調した。

テドロス・アダノム事務局長はジュネーブのWHO本部で行った記者会見で「中国では緊急事態になっているが、まだ世界的な緊急事態には至っていない」と説明。その上で「WHOは現時点では人の移動や貿易に広範な制限を設けることは推奨しない」と表明した。

16人の独立専門家からなる緊急委の会合では意見が分かれたと明らかにした。中国の対応については適切と判断されるとし、「対策が有効かつ短期間で済むよう期待している」と語った。

今回の新型ウイルスに対するワクチンや特効薬は、まだない。症状としては発熱やせき、呼吸困難などが挙げられる。感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)は23日、3つの異なる研究チームが新型コロナウイルスのワクチン開発に向けた作業を開始したことを明らかにした。[nL4N29S3SB]

WHO健康危機対応プログラムを統括するマイケル・ライアン氏は、発症者の4人に3人は40歳以上で、約4割が基礎疾患を有していると指摘した。

<封じ込め措置拡大>

1100万人の人口を擁する武漢市の当局は23日、大半の公共交通機関の運行を停止した。航空機の出発便を停止し、鉄道駅を閉鎖したほか、市外に出ないよう市民に要請した。同市に近接する黄岡市(人口約700万人)も同様の措置を発表した。WHOの中国代表を務めるガウデン・ガレア氏は「これほどの大規模な都市封鎖は前例がない」と話した。

湖北日報が24日伝えたところによると、湖北省では計10都市が一部交通機関の運行を停止している。

赤壁、仙桃、枝江、潜江、咸寧、黄石、恩施市はバスの運行を停止。枝江市は病院、スーパーマーケット、ファーマーズマーケット、ガソリンスタンド、薬局を除くすべての公共施設を閉鎖した。

恩施市は屋内の娯楽施設も閉鎖。また、鄂州市は列車の駅を閉鎖している。

湖北省当局によると、同省では23日時点で549人の感染が確認されており、死者は24人。

また政府系地元紙の長江日報が24日報じたところによると、武漢市は感染患者に対応するため、ベッド数1000床の病院を新たに建設する作業を急いでいる。

同市近郊の地元労働者向け娯楽関連施設がある周辺で建設作業が進められており、早ければ週明けの完成を目指している。

24日付の北京日報によると、北京市政府は新型肺炎の感染地域への旅行から戻った市民に対し、14日間自宅から出ないよう指示した。

上海市政府も、「主要地域」から同市に移動してきた人々を対象に、自宅か、あるいは隔離所に14日間とどまるように指示した。

<春節消費に冷や水>

中国国内では、感染拡大を防ぐための措置が各地でとられ、観光にも影を落としている。

リゾート地として知られる海南島(海南省)の海口市は、図書館や美術館などの文化・観光施設を閉鎖。

北京では、春節の行事を含む大規模なイベントが取りやめとなり、市内有数の観光地である紫禁城も閉鎖された。

通常ならこの時期、大勢の観光客が訪れる上海ディズニーリゾートも、25日から営業を一時停止すると発表した。[nL4N29T1HV]

米国務省は23日、新型肺炎の流行に伴い、中国国内での旅行に一層注意するよう呼び掛けた。

台湾は武漢市からの訪問者が域内に入ることを禁止した。

*内容を追加しました。

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