ニュース速報

ワールド

「一つの中国」原則変わらず、外務省が声明 台湾総統選受け

2020年01月13日(月)12時00分

11日に投開票された台湾総統選は、中国を厳しく批判した現職の蔡英文氏が地滑り的な勝利を収めた。写真は与党・民進党本部前に集まった蔡陣営の支持者。1月11日、台北で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

[台北 12日 ロイター] - 中国は12日、前日投開票された台湾総統選で中国を厳しく批判した現職の蔡英文氏が勝利を収めたことを受け、台湾が中国の一部であるとの中国の立場に変わりはないと強調した。

中国外務省は、声明で「台湾内部の状況にどういった変化があろうとも、中国は世界に1つで台湾はその一部であるという基本的事実に変わりはない」とした。

11日に投開票された台湾総統選は、蔡英文氏が地滑り的勝利を収めた。軍事的なムチと経済的なアメを使って自国制度の受け入れを迫る中国との緊張が、さらに高まる可能性がある。

今回の選挙は民主化を求める香港の反政府活動が大きな争点で、蔡陣営は台湾がデモ参加者の希望だと訴え、中国が提案する「一国二制度」を拒否。過去最多となる約820万票を獲得し、親中姿勢を取る最大野党・国民党の韓国瑜高雄市長を260万票以上の差で破った。

蔡氏は11日、中国に対話の再開を求めた上で、中国が台湾を理解することに期待を示し、中国の脅しには屈しないと表明した。

同氏は12日には、台湾にある米代表機関、米国在台協会(AIT)台北事務所のブレント・クリステンセン所長と会談し「台湾の人々は再び投票によって民主主義の価値を示した。民主主義と自由はまさに台湾の最も貴重な資産であり、台湾と米国の長期パートナーシップの基礎だ」と述べ、防衛や経済などの分野で米国との協力を強化する方針を表明した。

一方、中国外務省は「一つの中国」原則に関する中国の立場に変わりはないとし、台湾の独立に反対。「『一つの中国』を支持する国際社会の総意も変わらない」と強調した。分離独立派に反対し、「国家再統一の実現」を目指す中国の人々の「正当な理由」を国際社会が支持することに期待を示した。

中国国営の新華社は、蔡氏が卑劣な手を使い、中国の脅威を誇張し、西側と結託して総統選に勝利したと非難した。

台湾の重要な後ろ盾で、兵器を売却している米国は、再選された蔡氏に祝辞を送った。ポンペオ国務長官は声明で「米国との強固な関係を築いてきた蔡総統に感謝する。容赦ない圧力に直面しながらも、(中台)両岸の安定維持に尽力していることを称賛する」と語った。

茂木敏充外相も、台湾を「大切な友人」と表現し、蔡氏に祝意を表した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ワールド

米上院、「ノルドストリーム2」巡る制裁強化法案を週

ワールド

トランプ氏、ノースカロライナ州外で大統領候補指名受

ビジネス

英BP、メキシコ湾で生産縮小 熱帯性低気圧が接近

ワールド

トランプ氏、香港情勢巡り中国主席への制裁「考えてい

MAGAZINE

特集:検証 日本モデル

2020-6・ 9号(6/ 2発売)

日本のやり方は正しかったのか? 感染対策の効果を感染症専門家と考える

人気ランキング

  • 1

    西浦×國井 対談「日本のコロナ対策は過剰だったのか」

  • 2

    トランプの着々と進む「戦争」準備、ワシントン一帯に兵を配備

  • 3

    街に繰り出したカワウソの受難 高級魚アロワナを食べたら...

  • 4

    世界最速の座から転落 「上海リニア」もはや無用の長…

  • 5

    日本不買運動で韓国人が改めて思い知らされること

  • 6

    東京都「東京アラート」発動、レインボーブリッジ赤く…

  • 7

    警官と市民の間に根深い不信が横たわるアメリカ社会…

  • 8

    【世論調査】アメリカ人の過半数が米軍による暴動鎮…

  • 9

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 10

    コロナ禍の世界が熱望する「日本製」 揺るがぬ信頼…

  • 1

    ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった

  • 2

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 3

    レストランで騒ぐ息子が店員に叱られた話、FBに投稿したら炎上した... なぜ?

  • 4

    ギター人気復活を導く「スーパークール」な和製ギター

  • 5

    韓国総選挙にデジタル不正疑惑か? 中国から開票機…

  • 6

    「NO JAPAN」に揺れた韓国へ「股」をかけて活躍した日…

  • 7

    西浦×國井 対談「日本のコロナ対策は過剰だったのか」

  • 8

    ブラジルのコロナ無策は高齢者減らしのため?

  • 9

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 10

    北朝鮮の民間経済を圧迫する独裁者の国債

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 3

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が、アメリカでバズる理由

  • 4

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

  • 9

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 10

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!